世情騒がしく、3つの密の場に近づかないように自粛を求められるが、ジャズ喫茶はいつも低密度の空間。賑わったのは初回だけだ。今じゃお客さん二人で大賑わいの感すらする。しかも、今宵は都知事の緊急会見があるという。レコード棚から今夜かけるレコードを選ぶ。ブレイキーのアルバムが目に留まる。バードランドの夜Vol.1.2.3、メッセンジャーズ・イン・ヨーロッパVol.1.2。とてもファンキーな夜になりそう。携帯のニュースで知事会見の様子を見ながらレコードをかけるが予定の時刻になっても始まらない。8時半にご近所さんご来店。この1週間に3回のご来店。本当にありがたい。実質的な当ジャズ喫茶のパトロンだ。サックスのオーバートーンや憲法の難しい話をしながら今宵も更け行く。ジャズ喫茶来週はお休み。来週の葉桜見は中止にしたけど、この雨でもしかしたら来週まで花が持つかも。
本日最初の1枚。レコード棚のアート・ブレイキーの隣はアート・ファーマーなのだ。さらにその隣はアート・ペッパー。で、ついつい北欧美人に手が伸びてしまった。ジム・ホール、スティーブ・スワロー、ピート・ラロッカといった面子。スウェーデン民謡をジャズアレンジして演奏している。この女性を含む素晴らしいスウェーデンの人々に捧げられたアルバムとのこと。私はファーマーはフリューゲルよりトランペットの方が好きだが、ここでは全てフリューゲル。ジャズテットも含めたこの時代はもうトランペットはあまり吹いていない。ここでもジム・ホールは素晴らしい。64/4録音
美人ジャケット繋がりで次はこれ。ルビー・ブラフとエリス・ラーキンスのデュオ。この時代にこのデュオの吹き込みは2〜3枚あるようだ。70年代に入ってリユニオンのアルバムが出ており、それは当時購入したので、本アルバムを聴くのが後になった。まあ良くある話だ。しかし、これは話題になっただろうなジャケットが。55/2録音
ジョン・ルイスよお前もか!枯草なのか干し草なのか分からないがドクトル・ジバコのタラを思わせるような写真。大仰なタイトルだが確かに当時の東西の名プレイヤーが揃ってセッションしている。ビル・パーキンスなかなかいい。ジム・ホールは美人ジャケットに縁が深いのだろうか。56/2録音
俺だって黙ってられねえぜ!とばかりにボスの登場。ブラザーとのベストアルバムだけになんとも濃ゆい内容。ファンキー過ぎてなんで星に願いをなんか入っているんだかさっぱり。それにしてもマスカラがばっちり。ロールスロイスと銀の銃なんて映画に出てきそうな女性だ。72発売
本日最後の1枚。馬鹿な男たちに言いたいの。ジャケットが欲しいの?中身が欲しいの?と言わんばかりの姉御の迫力。64/3-4録音


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