足掛け23ヶ月、月曜の夜に開催してきたジャズ喫茶も今宵63夜目にして終焉を迎えた。最初の数回を除いてお客さんは良くて2人、ほとんどの夜は1人。お客さんが来ない日も2度ほど有ったか。日本中にあったジャズ喫茶は40年前にほぼ滅亡した。今更これをやるのは贅沢な遊びであるが、収穫は週に1回じっくりとジャズに耳を傾ける日があったということだ。そしてこの日誌を書くにあたりデータを調べたりして、知らなかった事、勘違いしていた事がなんと多かったことか。とまあ得たことも多いが商売としてはいまいちなわけで来年は少し変更するつもりなのだ。
今宵かけるレコードは全てライブ盤にしてみた。で、本日の1枚目。当店にはなんとも皮肉なタイトル。実は大学3年の時に自分リーダーのバンドのテーマ的な曲がウェスのフルハウスだった。バンドメンバーには今年8月に亡くなった1級上の先輩ギタリストがいた。所沢でフルハウスというお店をやっていた。マスター亡き後はパートナーだった女性が引き継いでいるそうだ。62/6録音
次のアルバムはリー・モーガンのライトハウス。あの映画にも度々このジャケットが登場した。2枚組だが4曲しか入っていない。70/7録音
激しいのがかかっているところに初めてご来店の二人連れのお客さん。ちょっとクールダウンしたくカーメン。72年録音

2枚組アルバム見開きの写真がいい。渚のカーメンとアルフィー(たぶん犬。いや羊かもしれない)。
ここで久々にピアノトリオ。エバンスの中ではわりと好きなアルバム。68年録音
初来店のお客さんからリクエスト。壁にかけてあるレコードジャケットのバディー・テートをご所望。運良くこれもライブ盤。ミューズレーベルお得意のライブ@サンディーズ。78年録音
再び元気よくブレイキー。ここからハードバップは始まったみたいな1枚。54/2録音
バップ繋がりでデクスター。バックは勿論ケニー・ドリュートリオ。67/7録音
本日最後の1枚。これ知らない若いミュージシャンが結構多い。本当は最後にバードランドのベイシーをかけたかったのだが見つからなかったのだ。76/1録音

裏ジャケットでペデルセンがエレベを持っている姿が見える。もっと良く見ると管楽器の並びが変則だ。

最終日はお客さん4人でした。ありがとうございました。皆さま良いお年をお迎えください。

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