今日、3月8日は忠犬で知られる「ハチ公」の命日だそうです。
ある大学の教授に飼われていた「ハチ」は主人の送り迎えに渋谷駅まで朝夕出かけるのが日課だったそうで、それはみなさんよくご存知の話です。
ある日、主人は勤務先で帰らぬ人になりましたが、「ハチ」はそれを知る由もなく、毎日朝夕に渋谷の駅前まで日参します。
子供たちに虐められたりしましたが、当時の動物愛護団体がそういった事からハチを守ってくれていたそうです。
ハチの存在はもう渋谷界隈では有名になっていて知らない人はいないくらいだったそうです。
ハチ公の銅像はハチの生前に建てられたのだそうです。これは意外です。亡くなってからだと思っていました。
ハチはやがて体調を崩して歩くのもやっとの状態になっても、なおも毎日のように渋谷駅に通いました。
やがてハチは亡くなりました。
遺体は大学病院に引き取られて解剖されて、今なお内臓などは保存状態がいいそうです。
ハチは当時から特別扱いで、保存に使う液体も再々交換されているそうです。
解剖された死亡直後には心臓が肥大していて、お腹には腹水が溜まっていたそうで、フィラリア菌の感染が死亡原因ではないかとされていました。
最近になって保存されている内臓をCTやMRIなどで調べてみると、肺と心臓が癌細胞に侵されていた事が分かったそうです。
他の臓器には見つかっていないそうなので、肺がんが心臓に転移したのか、心臓の癌が肺に転移したのかでしょう。
癌が直接の死因だったのかどうかは分かりませんが、ハチ公はその他にも解剖の結果、胃から数本の串が出てきたそうです。
帰ってくるはずのない主人を待ちくたびれたハチに屋台でのおでんか串刺しか何かを与えたのでしょう。
なお、体内に串が刺さった形跡はなかったそうです。

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