今日は、Y君とお出かけした。Y君は音楽の趣味も合わないし、演歌は聞かないし唄わない。
唯一合う話が「オートバイ」位だろうか・・・
2年くらいは会ってなかったので、ドライブしながらの「オートバイ談義」と相成った。
僕はもうかれこれ、3年くらいはバイクにまたがっていない。「自分はもう乗ることは無いだろう・・・」と思っている。
彼は僕と歳も近いが、この寒空の中現役で「バイク乗り」を貫いている頑固者だ。
彼とのデートコース?は、「バイク屋に始まり、バイク屋で〆る。」が鉄則で、非常に単純、明白なものだ。
最近若者の間でブームなのが、250cc位の大きなスクーター。
収納スペースも広大で、信号ダッシュ等にかけては、他の追随を許さないほど・・・
突然・・・大きな街道で、突然彼が右ウィンカーを出した。
「現場は近いのだ」と確信した。
駐車した後、車からすぐには降りようとはしない、これも彼ならではの「儀式」である。
タバコの煙をゆるりと呑みこみ、バックミラー越しに、今日対面するであろう鉄馬達に睨みを利かせている様にも見える。
この種の人物には、さほど違和感は感じない、むしろ、自分の分身であるかのような錯覚に落ちるほどである。そこがいまだに僕と彼を繋げているひとつの絆だと思っている。
「社」に入ると、完全に別行動となる・・・・・・
同じ鉄馬の聖域においても、その世界の派閥が存在するからである。
彼はいつものように、国産車を大股で跨ぐように、煌びやかな世界に行ってしまった。 (つづく・・・♪)

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