映画『ミュンヘン:戦火燃ゆる前に』  映画関係

[映画紹介]

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第2次世界大戦前のミュンヘン会談を描く歴史ドラマ。

ミュンヘン会談・・・
チェコスロバキアのズデーテン地方帰属問題解決のため、
イギリス、フランス、イタリア、ドイツの首脳が出席し、
1938年9月29日から30日に、
ドイツのミュンヘンで開催された国際会議。
ドイツ系住民が多数を占めるズデーテンの
トイツへの帰属を主張したヒトラーに対し、
戦争を回避したい英仏の首脳は、
これ以上の領土要求を行わないことを条件に、
ヒトラーの要求を全面的に認め、
9月29日付けで署名された。
その結果、英国のチェンバレン首相は、
戦争を回避したとして、国民の圧倒的支持を受けた。
しかし、後に「ミュンヘン宥和」と呼ばれるように、
この決定はドイツの更なる増長を招き、
結果的に第二次世界大戦を引き起こしたことから、
一般には強く批判されることが多い。


これを題材にした
ロバート・ハリスの世界的ベストセラー小説が原作。

まず、1932年、
英国留学したドイツ人のポール・フォン・ハートマンとレナ、
英国人ヒュー・レガトとの
オックスフォードでの学生時代の友情が描かれる。
それから6年、
ナチスドイツの台頭により、
ヨーロッパには戦争の危機が迫る1938年。
ヒトラーがチェコスロバキアへの侵攻を準備する中、
ネヴィル・チェンバレン首相は、
戦争回避を求める国民の声に押され、
平和的な解決を図ろうとしていた。
ヒトラーは一時的にチェコスロバキアへの侵攻を延期し、
ミュンヘンでの会談に英仏伊の首脳を招待する。
チェンバレンの私設秘書になっていたヒューは、
随行員として、ミュンヘンに向かう。

一方、ドイツ外交官ポールは、
ヒトラーのチェコスロバキア侵攻を契機に
ヒトラーを逮捕しようとする軍の陰謀に加担しており、
ヒトラーの領土的野心が語られた議事録を手に入れ、
それをヒューに渡し、
チェンバレンに署名しないことを要請しようとする。
通訳として会議に赴いたポールは
ヒューに会って文書を渡し、
チェンバレンに会わせてくれるよう頼むが・・・

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イギリスとドイツ二つの場所での
友情に結ばれた二人を描き、
いざ会談の場で、
二人が再会し、
文書を渡せるか、
チェンバレンの署名を阻止出来るのか、
ヒトラーへの暗殺計画は実行されるのか、
との素晴らしいサスペンスドラマが展開する。
特に、3分間との約束で、
チェンバレンとポールとヒューの三人が会う場の
緊張感はすさまじく、圧巻
そして、その後のヒトラーの銃殺計画へと緊張が続く。

史実と創作がないまぜになった歴史人間ドラマ。
見応え満点

監督は、クリスティアン・シュヴォホー
ヒューを「1917 命をかけた伝令」のジョージ・マッケイ

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ポールをヤニス・ニーヴナー
チェンバレンをジェレミー・アイアンズが演じ、
それぞれ見事な演技を見せる。

当時のドイツの雰囲気を再現した美術が素晴らしく
ナチ一色になった当時のドイツの描写が恐ろしい。
ポールの言葉、
「俺たちは生まれてくる時代は選べない。
だけど、どう生きるかは選ぶことができる」

が胸に響く。

1月21日からNetflixで配信。
観ないと損をする。

なお、チェンバレンとミュンヘン宥和は、
歴史上の失敗例として言われることが多いが、
ラストの字幕では、
ミュンヘン会議の結果、
連合国側の戦争準備が整い、
結果として大戦で勝利した、
という解釈がされている。
チェンバレンも単なる弱腰政治家ではなく、
第1次世界大戦の悲惨さを知っており、
あの惨劇を再現しまいとする
平和の政治家として描かれている。
もっとも、そのチェンバレンの願いを
ヒトラーの野望は越えていたわけだが。

この状態は現在も続き、
ロシアのウクライナ問題、
中国の台湾侵攻など、
明日にも「ミュンヘン宥和」が再現されそうな気配で、
世界は教訓とする必要がある。                         
特に日本の弱腰政治家には。

予告編は↓をクリック。
                                        https://youtu.be/kp8f-ZM5q-8

タグ: 映画



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