映画『ある船頭の話』  映画関係

政府観光局の発表によると、
8月の韓国からの日本来訪者は、
30万8700人で、
前年同月比48%のマイナスだという。

この数字を聞いて、逆に驚いた。
まだ30万人もいるのか。
一日当たり1万人。
年換算だと360万人。
韓国の人口が5千万人だから、
まだまだ多いといえよう。

↓は、LCCのソウルまでの航空運賃。

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片道1000円とは。
韓国LCCの倒産の日は近い。


[映画紹介]

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俳優オダギリジョー↓の長編初監督作品。

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明治後期から大正と思われる時代、
山あいに流れる川辺で、
トイチという船頭が、
村と町を繋ぐ渡し船の仕事についていた。
質素な小屋に一人で住み、
客のいない時には、
釣りをし、木を削って人形を作る毎日だった。

しかし、こんな山奥の村にも、
文明開化の波が押し寄せ来ており、
川上では大きな橋が建設中だった。
橋が出来れば、村と町の行き来は容易になる、
と村人は期待するが、
そうなれば、トイチの仕事は要らなくなる。
中には、「役に立たないモノは、亡くなっていくんだ」
とはっきり言う人もいた。

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そんな時、一人の少女が川を流されて来る。
トイチはその子の面倒を見てやり、
身寄りのない少女・フウは小屋に住みつくが、
川上で、一家惨殺事件が起こったという噂が伝わって来る。
少女の存在はトイチの孤独を埋めてくれてはいるが、
果たして・・・

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映画は、舟で渡る様々な人とトイチとの交流を淡々と描く。
村に往診にやって来る町医者、
マタギの青年、橋建築現場の人、
牛を売りにいく農家の人、
上品な婦人、芸者風の女性たち・・・
それらの人たちと言葉を交わしながら、
トイチは孤独だ。

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やがて橋が出来、
人の往来が激しくなると共に、
村のゆったりした時間が壊されていく。

文明が進む中、
便利になるもの、
失われていくもの、
それらの交錯が激しくなっていく。
今はどの奥地の村も舗装され、
電気が通り、
情報は怒濤のごとく流れ込んで来る。

その中で、渡しの船頭は、
最初に亡くなっていくものだ。
そのような滅びゆくものの運命をじっとカメラは見つめ続ける。
間違いなく、渡し舟の光景は、
日本の原風景の一つと言えるだろう。
その山あいの自然とは川の描写が美しい。

今流の映画の作り方に逆行するような作品だが、
かえってそれが新鮮に見える。
トイチを演ずるのは、柄本明
孤独な船頭の悲哀を演じて印象深い。
少女フウを演ずるのはオーディションで選ばれた川島鈴遥

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オダギリジョーの演出は堅実で、
撮影監督にクリストファー・ドイルを、
音楽にアルメニア出身の世界的なジャズ・ピアニスト、
ティグラン・ハマシアンを起用したところに
監督としてのセンスが伺える。

渡しの客に伊原剛志、浅野忠信、蒼井優、笹野高史、
草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功らが登場、
映画に花を添える。

ただ、時々挿入される、
トイチの幻想とも心象風景とも言える映像は、
夾雑物でしかなく、
観客を混乱させるだけだから、
不要だと思う。

また、船頭に金を払う場面が、
工事関係者が投げる一カ所だけだが、
ちゃんと客が渡しの代金を支払う様子を描写しないと、
リアリティに欠けるし、
金の渡し方、受け取り方一つで、
トイチの置かれた社会的立場、
経済状況を表現できるので、
最低限必要だと思うが。

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5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/jnOIcEJMW5M

新宿武蔵野館他で上映中。

タグ: 映画



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