映画『荒野の誓い』  旅行関係

[映画紹介]

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19世紀末のアメリカ。
騎兵大尉ジョーは、
退役前最後の任務として、
シャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を
居留地まで護送する任務を命令される。
イエロー・ホークの余命がわずかなため、
温情で故郷まで送り届けるのは大統領命令だった。

ジョーは長年インディアンを敵として戦い、
時には殺戮の限りを尽くした経験を持っている。
ジョーは任務を拒否するが、
年金だの命令違反の拘留などの圧力に負けて、
任務につくことを承諾する。

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途中、コマンチ族に襲撃された開拓民の家を発見し、
生き残った女性ロザリーを近くの町まで送致することになった。
夫と娘二人を惨殺されたロザリーは、
コマンチ族とシャイアン族の区別もつかず、
インディアンというだけで恐怖の声を挙げる。
隊員の中には、
インディアンとの戦いに疲れて鬱になった者もおり、
途中、預かった死刑囚は、
かつてジョーと一緒にインディアン掃討に携わった兵士だった。

こうして、内部に葛藤と対立を抱えながら、
目的地のモンタナに向かう旅を続けるが、
コマンチ族の襲撃などで、隊員は一人二人と減っていく・・・

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1892年が舞台だから、
今からわずか127年前の話
白人対先住民の対立がまだ終らない時代だ。
先住民にとっては、
後からやって来た白人たちは侵入者でしかないが、
この頃はまだそのような観点は存在せず、
インディアンは、ただ野蛮な抵抗者だった。
いずれにせよ、殺し殺される戦場では、
敵は敵であり、
命を奪うべき存在だったのだ。
原題の「HOSTILES」は「敵対する者たち」の意。

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敵意を内包する者たちのロードムービーで、
当然、それは和解の方向に向かうのだが、
それまでの軌跡をていねいに描くと共に、
何が起こるか分からない緊迫感が終始持続する。
ややリズム感が悪く、テンポが遅いのが難か。
一つの時代のどうしようもない内部の対立と解放を
じっくり描いたのは評価できる。
インディアンの死生観も反映し、
人間の尊厳命の重さも考えさせる。
物語の始めと終わりで、
ジョーの世界が一変するのは映画の文法として王道だ。
ラストの処理もなかなかいい。

クリスチャン・ベイルがジョー大尉を人間味豊かに演ずる。

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ロザリーは、「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク

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首長イエロー・ホークをネンティブ・アメリカン俳優の第一人者
ウェス・ステューディが渋く演ずる。
こうした役の重さがないと、ジョーの中で尊敬が進行しない。
ティモシー・シャラメが若い兵士の役で出るが、早々と殺されてしまう。
「君の名前で僕を呼んで」でブレイクする前だからね。
監督はスコット・クーパーで、
マサノブ・タカヤナギが撮影を務めた。

製作は2年前の2017年。
西部劇は商売にならないのか、
ようやく公開。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/-zBfz0Itijs

新宿バルト9他で上映中。




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