映画『ワイルドライフ』  映画関係

[映画紹介]

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1960年。モンタナ州の田舎町に
引っ越して来たジョーの一家。
しかし、ゴルフ場で働く父ジェリーが解雇され、
再就職もままならない中、
ジェリーは山火事消火の
出稼ぎ仕事に行ってしまう。
「あなたは逃げてるだけ」と言う
母ジャネットとの口論を残して。

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残されたジャネットは水泳のコーチに、
息子のジョーは写真館でアルバイトをするが、
貧困が押し寄せて来て、
もっと小さい家に引っ越そうかと考えている。
ジャネットは不安と孤独のあまり、壊れ始め、
濃い化粧をして出かけるようになり、
男の誘惑に負けてしまう。
そんな時、父が帰って来て・・・・

という話を14歳の少年ジョーの視点で描く。
いかにもアメリカ人が好みそうな、
過去への追憶の中での父と母の物語。

しかし、原作はピュリツァー賞作家リチャード・フォードの1990年の小説で、
個性派俳優ポール・ダノ↓の初監督作品ということで、

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輝きを増したものになる。
カメラは固定で、長回し、
時々、俳優が画面からはみ出る。
しかし、その描き方が、
並々ならぬ独特な雰囲気をかもしだす。
画面は魅力を放ち、目を外せない。
ポール・ダノ、監督としての才能も豊かなようだ。
脚本は、妻のゾーイ・カザンとの共作。

尊敬していた父親のみじめな姿を見るはめになる少年の哀しみ、
母親の「女」の部分を知ってしまった少年の恥じらいと戸惑い、
一家が、家族がバラバラになっていく様をじっと見つめるジョー。
そうした中で少年は自立を知り、大人に旅立っていく。

母ジャネットを演ずるのは、キャリー・マリガンで、
中年に差し掛かった女性の孤独と焦燥をよく表現した。

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父ジェリーは、ジェイク・ギレンホール

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息子ジョーはエド・オクセンボールド

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エドはうまいのかへたなのか分からない演技で、
もう少し表情で感情を表すことが出来たら、
もっと映画そのものが光を放っただろう。

描く世界は、ありきたりとも言える内容だが、
普遍的とも言える。
だから、観る者の胸を打つ。
ラストのくだりは、
チラシの意味が初めて分かる。

アメリカ版ポスター↓も同じ図柄。

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それについては、ポール・ダノ自身が
「ある日、私の初めての映画のラストシーンが
頭の中に明確にイメージできました。
この最後の映像に手ごたえを感じ、
映画化に向けて歩み始めました」
と語っている。
まさに、「家族の肖像」。
永遠を感じさせるラストで、
「読後感」は大変良い。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/2NwtmczIGPM

ジェイク・ギレンホールの出演映画が
本作と「ゴールデン・リバー」、
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」
3本同時に日本公開
7月26日からブロードウェイで
「SEA WALL/A LIFE」↓の舞台にも立つ。

https://seawallalife.com/

売れっ子である。

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