映画『世界で一番ゴッホを描いた男』  映画関係

今日は、昼過ぎに六本木に行き、

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ここへ。

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東京国際映画祭は、
渋谷でやっていた頃はよく行きましたが、
六本木でやるようになってから、
チケットが取れにくくなったことがあって、
ちょっとご無沙汰でしたが、
いつの間にか進化し、
ネットで切符が取れるようになっていて、
再び参戦。
今回は6本観る予定です。

チケットも、↓のような入場券がネットで送られて来て、

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右肩のQRコードを入り口で認証してもらい入場するシステム。
いつからこうなっていたのでしょうか。

今日観たのは、前評判の高い「パッドマン」

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修復された「お熱いのがお好き」

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2本の間には約4時間の間がありますので、
マクドナルドで読書をして過ごし、
夕食は、↓ここで

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五目うま煮ラーメン。

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これがものすごくおいしかった。

で、本来なら「パッドマン」の紹介をしたいところですが、
帰宅が遅くなったので、
次回に回し、
今日は↓の作品を紹介。

[映画紹介]

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香港に近い深セン市大芬(ダーフェン) は、
世界最大の複製画生産地で、
約1万人の画工がいると言われている。
世界市場の6割の複製画が制作され、
年間数百万点の油絵がこの街から世界中へ売られていき、
その総額は2015年で6500万ドルを超えている。

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この映画は、その画工の一人、
チャオ・シャオヨン(趙小勇)さんという三十代の男性に迫る。

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湖南省出身のチャオさんは、
1996年、大芬に出稼ぎにやって来、
ゴッホに魅せられ、
独学で油絵の描き方を勉強して、
およそ20年にわたって狭い工房で
10万点ものゴッホの複製画を描き続けてきた。
絵を描くのも食事も寝るのも全て狭い工房の中。
半裸の画工たちが壁に向かいながら
ものすごいスピードで複製画を描く様に驚嘆する。

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しかし、チャオさんには、
二つのコンプレックスがあった。
一つは、小学卒で、
中学1年の時、貧しさが理由で教育を断念したこと。
そして、もう一つが、
ゴッホの本物の作品を一度も目にしたことがないことだった。

そのチャオさんが、
取引先の招きで、
アムステルダムに行って、
本物のゴッホに面会することを決意する。
故郷に帰ってパスポートを取得し、
ビザも取って、ついに機上の人となる。

アムステルダムでチャオさんは、
自分の作品が画廊に飾られているかと思っていたのに、
お土産物屋で売られていることに衝撃を受ける。
取引先は画商だと思っていたら、
美術館の前の土産物屋の店主だったのだ。
しかも、売った価格の8倍の値段がついていた。

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そして、ついにゴッホの本物との対面。
映画の画面からさえ伝わって来る、
本物と複製画の圧倒的な違い

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チャオさんは、晩年のゴッホが収容されていた病院や
描かれたカフェやゴッホの墓を訪問する。

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複製画は贋作とは違い、合法的な工芸品だ。
しかし、ニセモノであることに変わりはない。
ホテルでは、自分たちは生活のために複製画を作るが、
ゴッホも生活のために絵を描いた、
と仲間と慰め合う姿が悲しい。

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帰国したチャオさんは、
オリジナルの作品を描くことを決意する。
中国では、複製画のみを手がける絵描きは「画工」と呼ばれ、
画家」と呼ばれるには公募展に3回入選しなければならないという。
「画家」になると専用の住居に格安で入れるなど
国によって優遇政策がとられる。
1万を超える絵描きが暮らす大芬で、
「画家」の称号を手に入れたものは3百人もいないという。
「画工=職人」と「絵描き」と「芸術家」について
語るシーンも胸に痛い。
果たして自分は職人か芸術家か。
チャオさんは思い悩む。

チャオさんは、
オリジナル作品として、
祖母をモデルにして肖像画を描いたり、
故郷の町の通りで風景画を描いたりするが、
どことなくゴッホに似てしまう

絵画は誤魔化しが効かない芸術で、
趣味人の展覧会などに行くと、
一目で素人の作品と分かってしまう。
何がどうというわけではないが、
直感が働く芸術品なのだ。

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ドキュメンタリーは、
どのような素材を扱うかで勝負が決まるが、
この映画は、
他人の才能に寄生することでしか生きていけない人間の悲哀という、
一級の素材を扱って成功。
西洋と東洋の文化の相剋
本物と偽物
芸術家と職人芸など、
美術を巡る問題を内包し、
更に、中国の貧富の差も背景にある。
訪れた故郷での宴会の貧しさはどうだ。
自分は小学校しか出ていない、
と語る時のチャオさんの涙は、
貧しい農村の中国人の共通の涙だろう。
そして、自分たちの中国での複製ビジネスが
ヨーロッパの現地でどのような扱いを受けているかの衝撃。

監督を務めるのは、写真家としても活躍するユイ・ハイボーと、
実娘のキキ・ティンチー・ユイ

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冒頭、字幕で説明がある他は、
一切ナレーションはない。

複製画の制作現場とチャイさんの表情を追い、
84分の間、
一瞬も目を離せない迫真のドキュメンタリーである。

5点満点の「4.5」

新宿のシネマカリテで上映中。

タグ: 映画



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