映画『億男』  映画関係

[映画紹介]

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川村元気原作の小説の映画化。
この原作については、
以前にブログで紹介したことがあるので、
読みたい方は、↓をクリック。

小説「億男」

その最終結論に
「面白いところはあるが、
とにかく薄っぺらい」
と書いたが、
映画化に際して、
その薄っぺらさは克服できなかった。

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兄の借金3千万円の保証人になってしまったことから、
借金に追われる一男は、
本業の図書館司書の他にバイトにあけくれ、
返済をしているが、
完済までには30年かかる。
別居中の妻からは離婚を迫られ、
愛する娘と会うのもままならない。

その一男が宝くじで3億円が当たる。
これで妻子と元の生活に戻れる、
と喜んだのも束の間、
大学時代の親友の九十九(つくも)に持ち逃げされてしまう。
九十九はIT企業を3人の仲間と立ち上げ、
成功した会社を売却して、
巨万の富を手にしているはずだったが・・・

一男は九十九を追いかけ、
九十九のIT企業の仲間3人を訪ねていく・・・

設定も展開も原作のとおり。
仲間3人の「その後」も同じ。
一人はギャンブルに明け暮れ、
一人は投資サンコルタントと新興宗教まがいのものをやっている。
一人は平凡な男と結婚し、10億円を死蔵している。
いずれにせよ、得た富を有効に生かしているわけではない。

「お金があっても、
それだけでは人間は幸福にはなれない」
ということだろうが、
こんな言われなくても分かる結論を映画にするには、
相当納得性のある工夫が必要だろう。

それを言うにしては、
描く人物像が間違っていないか。
そういう原作にある瑕疵そのものを
映画化の段階で十分議論したとは思えない。
いわば小説を映像化しただけで終っている。
知恵が足りない。
思索が足りない。
哲学が足りない。
そして、描写力が足りない。
最初のパーティーのシーンで
監督が「凡人」であることが露呈する。

本ブログでは、
取り上げる映画は出来るだけ貶さないのが方針。
映画を観る人をわざわざ減らすことはないと思うからだ。
で、たまに取り上げて書いているうちに、
欠点の指摘ばかりになってしまう映画が
時々現れてしまう。
この映画もその一つ。

唯一、モロッコの砂漠の描写はきれいだった。

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なお、重要な要素として、
落語の「芝浜」が出て来るが、
この映画のような扱いでは、
「芝浜」を知らない観客には
何のことか分からないのではないか。

5点満点の「5」。
↑と間違って「5」と書いてしまいましたが、
指摘があり、訂正します。
正しくは、5点満点の「3」です。

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/gw_G8IKw6dA

拡大上映中。

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なお、東アジアの3国のうち、
「お金があっても幸せにはなれないのではないか」
と気づいたのが日本人
そうかもしれない、と思い始めたのが韓国人
「お金さえあれば幸せになれる」
といまだに思い込んでいるのが中国人
という説がある。

余談だが、
宝くじにまつわる、
ある落語家の枕。

「宝くじで何億円も当たる、
幸運な人がいるそうですな。
私にもいつか当たらないかと楽しみにしているんですが、
最近、不吉な話を聞きました。
あれって、買わないと当たらないそうですな」

同じ内容の外国の小話。

貧乏なペドロは神様に
宝くじが当たりますように、
と毎日のようにお祈りしていた。
そして、ある日神様が答えてくれた。
「ペドロよ、お前の祈りはよく分かった。
何度もお願いされて、もう、たまらん。
頼むから、まず、宝くじを買っておくれ」

まあ、宝くじは庶民の最後の願望。
買った後、当たったらどうしよう、
と夢想する、そのお楽しみ料

私もロト6を10年位買っている。
カミさんと娘と私の誕生日を組み合わせた
決まった数字6個で。
続けているのは、
やめた途端に、その番号が出る、
という悪夢を避けたいからだ。

そして、御多分にもれず、
当たったら、どうしようと夢想する。
まず、私には直接関係ない
ある金銭トラブルを解決する。
そして、世界中を旅行する。
もちろんビジネスクラスで。
「ファーストクラスで」とならないところが悲しい貧乏性

タグ: 映画



2018/11/17  22:05

投稿者:自由人

川崎のOZ様

申し訳ありません。
評価は「5」ではなく、
「3」の過ちです。
訂正します。

ご指摘ありがとうございました。

2018/11/16  14:46

投稿者:川崎のOZ

あまり誉めていないようにお見受けするのですが採点は5点満点なんですね。どのへんがよかったのでしょうか?これから見る鑑賞の手引きとさせていただきます。

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