映画『ブラックパンサー』  映画関係

[映画紹介]

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最近、アメコミの映画化作品には感受性がなくなった、
と公言している私だが、
この「ブラックパンサー」は、
「ワンダーガール」と並んで面白かった

アフリカの奥地にある小国ワカンダ王国
アフリカの最貧国とされているが、
それは偽装で、
実はテクノロジーが発達した豊かな王国だった。

その秘密ははるか昔、宇宙から隕石としてもたらされた
希少鉱石ヴィブラニウム
世界を崩壊させるほどの大きなパワーを持つ鉱石で、
ワカンダでは、ヴィブラニウムを研究し、
武器や医療など各方面で最先端のテクノロジーを生み出し、
高層建築が立ち並ぶ文明国なのだった。
歴代の王は、ヴィブラニウムのパワーが悪用されないように
鉱石の存在を極秘にし、
世界にスパイを送って、秘密を守り通してきた。

突然の父の死によって王位を継いだティ・チャラ
大英博物館に展示されていたヴィブラニウム製の展示物が 
武器商人に奪われたことにより、
その奪還作戦を敢行すると共に、
王位を狙う新しい脅威に直面するのだった。

という、壮大な作り話
映像と巧みなストーリー展開で観る者の心を鷲掴みにする。
ある種「バーフバリ」と通じるところがある。

たとえば、王位継承に際しては、
挑戦者と命懸けの格闘をしなければならない、とか、
王位継承者はハーブの力によって、
先祖に会うことが出来、
漆黒のスーツに身を包んだ
ブラックパンサーに変身する能力が与えられるとか、
ワカンダの実体は、
熱帯雨林のホログラムで隠されているとか、
荒唐無稽が逆に観る者の「物語心」を刺激する。

そして、一旦は王位を奪われた結果、
新王によって
ヴィブラニウムが悪用され、
世界が崩壊の危機を迎えるのに際して、
再びティ・チャラが立ち上がる。
まさにヒーローものの王道を行く展開。

それもワカンダというアフリカの小国、
黒人の支配する国家が世界を救済する、
という現代の皮肉が背景にある。

そして、物語を補完する素晴らしい映像とアクション
たとえば、カジノのくだりでは、
カメラは縦横無尽に動き回る。
王位を巡る対決の場所である岩山の上の棚水。
ワカンダのテクノロジーの表現も見事だし、
一方、アフリカの大自然の描写も壮大だ。

監督は「クリード チャンプを継ぐ男」のライアン・クーグラー
前作がまぐれではない、確実な演出力。
登場人物の造形も見事。
ティ・チャラを演ずるチャドウィック・ボーズマン
仇役エリックを演ずるマイケル・B ・ジョーダンの肉体美。
女優陣も素晴らしい。
ティ・チャラの幼馴染みで元恋人ナキア役のルピタ・ニョンゴ
ワカンダ王国の親衛隊長オコエ役のダナイ・グリラ
ティ・チャラの妹シュリ役のレティーシャ・ライト
ティ・チャラの母親役のアンジェラ・バセットらが、
それぞれの役柄をわきまえて、ブラック・ビューティーぶりを発揮する。
そして、王位継承を取り仕切る高僧役のフォレスト・ウィテカーも脇を固める。
アフリカ音楽を使ったルドウィグ・ゴランソンの音楽も素晴らしい。

着想、脚本、演出、俳優、映像、音楽が全て揃って、
中だるみなく、観客を飽きさせない。

アメリカのボックスオフィスでは、
「アバター」以来8年ぶりの5週連続トップとなり、
累計興収は6億ドルを超え、
やがて歴代3位にもなろうという勢いだ。

アメコミ発の映画として最高傑作となるだろう。

映画の始めに、エンドクレジットまで観てくれ、
と表示されるが、
このおまけのくだりも、
皮肉が利いていて面白い。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクリック。

https://youtu.be/ZlJEmpnxvP8


タグ: 映画



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