ソウルの旅・その1・ミュージカル4本  旅行関係

ソウルで観たミュージカル、1本目は、
ここ、城南アートセンター・オペラハウスで、

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「ドリアン・グレイ」

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オスカー・ワイルドの唯一の長編小説「ドリアン・グレイの肖像」
世界初のミュージカル化。

「ドリアン・グレイの肖像」は、
1945年、1970年、2009年と3回映画化。
日本では1996年と2015年の2回、
宝塚で舞台化されています。
昨年は松竹が上演。

今度の舞台は脚本がチョ・ヨンシン、
演出・脚色がイ・ジナ、作曲がキム・ムンジョンと、
純粋に韓国産創作ミュージカル
その心意気はすごいものがあります。

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出演は、キム・ジュンス、パク・ウンテ、チェ・ジェウン、ク・ウォンヨンら。
ダブルキャスト、トリプルキャストの多い
韓国ミュージカルには珍しく、
全公演同一キャストの出演。
昨年の「デス・ノート」と同様。

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画家バジルのモデルとなった美青年ドリアン・グレイは、
逆説家ヘンリー卿が紡ぎ出す、自分の若さと美への賞賛、
及び奔放な生活こそ最高の芸術だとする言葉に酔わされ、
バジルの描いた肖像画を前にして、
肖像画の方が歳をとればいいのにと言いだす。

その結果、ドリアンは歳を取らず、若いままで、放蕩に走り、
一方で、屋根裏に隠した肖像画が醜く変貌していく・・・

ドリアンは若い舞台女優シヴィルと恋に陥り婚約をするが、
演技に関しての言葉の暴力でシヴィルを自殺させてしまう。
20年後、姉の仇をとらんとしていた妹(原作では弟)をも
ドリアンは手にかけ、
その上、醜く変貌した肖像画を見て責めるバジルを
逆上し殺してしまう。

ますます醜悪になった肖像画を見て、
この画こそ自分の良心だと知ったドリアンは
自ら命を絶つが、
人々が見たのは、
元の美青年の姿に戻った肖像画と
醜い老人の死体だった。

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という話をどうやってミュージカル化?
興味津々でしたが、
視覚効果と舞台転換を上手に使って成立させていました。

ただ、暗い話をひたすら暗く演じ、
元々私はこの話は好きでないので、
舞台そのものも楽しめませんでした。

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ただ、娘に言わせると、
1回目はダメでも、
2回、3回と重なるとのめりこみ、
音楽の効果もあって、
スルメのように噛めば噛むほど味の出る作品なのだそうです。
(既に娘は8回観ています)

ハイライト映像を見たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/cxDrESJXwFo


2本目は、ここ、
ブルースクエア・ミュージカルホールでの

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「キンキーブーツ」

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元々は、2005年に公開された英米合作のコメディ映画。

2013年、シカゴでのトライアウトを経て、
ブロードウェイで上演。
ハーヴェイ・ファイアスタインが脚本、
ジェリー・ミッチェルが演出と振り付けを担当。
シンディ・ローパーが作詞・作曲し、
トニー賞で13部門にノミネートされ、
うちミュージカル作品賞、オリジナル楽曲賞、
ミュージカル主演男優賞など6部門を受賞。

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父親の死で田舎の靴製造工場、プライス社を引き継いだチャーリーが、
倒産寸前の工場を
女装の歌手ローラの協力を得て、立て直そうとする物語。
それまで製造してきた高級紳士靴ではなく、
女装家向けの特注80pのハイヒールロングブーツの製造に切り替える。
果たしてそれは成功するのか?

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という話を、靴工場を舞台に、面白おかしく展開する。
随所に笑いをちりばめた
明るく、楽しい、これぞブロードウェイ・ミュージカル

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中でも成否を左右するのが、
ローラをはじめとする7人の女装家ダンサーたち。
ガタイの大きな男たちが
女装してハイヒールで歌い踊る。
その迫力がすさまじい。
中でもローラを演ずるチョン・ソンファは、
「ラ・カージュ・オ・フォール」 (「Mr.レディ Mr.マダム」のミュージカル版)で
オカマの歌手を演じたことがあり、
娘はこの舞台を観て、すっかりファンになりました。
こんな役ばかりしているわけではなく、
「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャンを演じて
ミュージカル大賞主演男優賞を得たこともある実力派。

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しかし、なんといってもこのミュージカルの強みは、
シンディ・ローパーによる音楽の良さ。
特に第1幕の幕切れの「Everybody Say Yeah」と
ラストの「Raise You Up」は、
許されれば立ち上がって踊りたくなるようなノリの良さ。

楽しい気分になって帰宅できるミュージカルは、やはりいいですね。

ラストの下りを見たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/CLWgoEdQ1Ho


3本目は、ここLGアートセンターでの

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「ペスト」

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アルベール・カミュの「ペスト」をミュージカル化、
というから「ドリアン・グレイ」ともども驚きです。
西洋の文学作品を創作ミュージカルというのは意欲的。

ただ、脚本は外国人。
音楽はソ・テジ。

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舞台はアルジェリアのオラン市。
はじまりは、医師のリウーが階段でつまづいた一匹の死んだ鼠だった
(という描写は舞台では、ない)。
やがて、死者が出はじめ、リウーは死因がペストであることに気付く
新聞やラジオがそれを報じ、町はパニックになる。
最初は楽観的だった市当局も、
死者の数は増える一方で、その対応に追われるようになる。
やがて町は外部と完全に遮断される。
脱出不可能の状況で、市民の精神状態も困憊してゆく。

苦境の中、団結する民衆たちを描き、
無慈悲な運命と人間との関係性が問題提起される。
第二次世界大戦時のナチズムに対する
フランス・レジスタンス運動のメタファーではないかといわれています。

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ただ、近未来の出来事に変えてあるため、
服装や装置に違和感がただよい、
医師が医師に見えないし、
神父か神父に見えません。
衣裳は演劇においては重要です。

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加えて、1幕は曲想がことごとく同じで、
ずっと一つの曲を聞かされている感じ。
2幕は曲想が豊かになりますが、
映像を使った展開も不必要に思えました。
また、中々終わりそうで終わらない、
という終盤もしまりがない印象でした。

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カーテンコールになると、
左右の席の人がカメラとスマホを出し始め、
みんなが舞台を撮るのでびっくり。
どうやら、この公演では、
カーテンコールは撮影自由ということのようでした。

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以前はみんなそうだった、という話を聞いたこともあります。
カーテンコールくらい撮影させた方がファンサービスというものです。

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初日の様子(?)見たい方は、↓をクリック。

https://youtu.be/h6SWBx8DpSg


最後に観たのは、
ここ、シャルロッテ劇場での

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「スウィーニー・トッド」

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ブロードウェイの重鎮、スティーヴン・ソンドハイム作詞作曲の作品。
20代で「ウエスト・サイド物語」(1957)や
「ジプシー」(1959)の作詞を手掛け成功をおさめ、
1962年の「ローマで起こった奇妙な出来事」で作詞と作曲を手掛け、
作詞家・作曲家としての地位を築きました。
他に「リトル・ナイト・ミュージック」 (1973) 、
「太平洋序曲」 (1976) 、
「イントゥ・ザ・ウッズ」 (1987) 、
「パッション」 (1994) など。

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「スウィーニー・トッド」は、
191世紀イギリスの伝説の殺人鬼、
スウィーニー・トッドを題材としたミュージカル。
1979年3月1日初演。
1980年6月29日まで577公演のロングラン。

トニー賞で、ミュージカル作品賞、ミュージカル脚本賞
作詞作曲賞、ミュージカル主演男優賞(レン・キャリオウ)
ミュージカル主演女優賞(アンジェラ・ランズベリー)
ミュージカル演出賞(ハロルド・プリンス)
ミュージカル装置デザイン賞、ミュージカル衣装デザイン賞
など8部門受賞。

1989年と2005年にブロードウェイ再演。

日本では、1981年、松本幸四郎と鳳蘭で初演。
2007年、2011年、2013年再演。

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19世紀イギリスのロンドン、フリート街。
理髪師ベンジャミン・バーカーは、
妻ルーシーに横恋慕した検事に
無実の罪で島流しにされた。
15年後、島から脱出した彼は
ロンドンに戻ってスウィーニー・トッドと名を変えて
検事への復讐を計画。
フリート街にあった自分の理髪店を再開し、
1階のパイ屋のロヴェット夫人と組んで、
次々と客の喉をかき切り、
死体はミート・パイの材料となる。
娘は検事の世話になっており、結婚を迫られていた。
スウィーニーの復讐は成るのか、それとも・・・

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俳優はチョ・スンウ、ヤン・ジュンモ、オク・ジュヒョン、チョン・ミド

復讐劇にカニバリズムを持ち込んだ、
刺激的で不気味な物語。
しかし、ちりばめられたユーモアが
適度にブレンドされて、
あまり悪い印象は持ちませんでした。

私はソンドハイムは苦手ですが、
この作品はなかなか良かった。


町中で見た、今後の上演予定作品の一部。

ロンドンで観て、あまり感心しなかった「ボディガード」
映画のミュージカル化。

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ディズニーの「アイーダ」は再演。

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これも文豪の作品のミュージカル化、「モンテ・クリスト」
再演。

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それにしても、
韓国人は暗いミュージカルが好きだなあ。
日本も同じか。




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