『ローマに消えた男』  映画関係

風邪から回復
朝起きた時、
「あ、悪魔(ウイルス)が去った」
という感覚が。
あとは体力の戻るのを待つのみ。
今日は映画を観に行くくらいには復旧しました。


〔映画紹介〕

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イタリアの野党書記長のエンリコは
支持率の低迷に悩み、
党の全国大会では、
聴衆の中年女性から罵倒を浴びせられる始末。

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そのエンリコが忽然と姿を消す。
「ひとりになる時間がほしい」という置き手紙を残して。
参謀のアンドレアは不祥事の露顕を恐れて
「体調不良で入院中」と嘘をついてしまう。

エンリコの妻アンナから、
ジョヴァンニという双子の兄の存在を聞いた
アンドレアは、会いに行く。
ジョヴァンニはエンリコと瓜二つの容貌で、
心の病で長く施設に入って退院したばかりだった。

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替え玉になったジョヴァンニは
元哲学教授だった知識を生かして
機知とユーモアにあふれ、
辛辣かつ適切な政治批判を展開して
野党の支持率は急回復していく。

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一方、失踪したエンリコは、
パリで元恋人ダニエルのもとに身を寄せており、
ダニエルの仕事先である映画の撮影現場に同行し、
病気で倒れた小道具係の代役として働き始める。

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ジョヴァンニは大統領や首相との会談もこなし、
党のリーダーとしての風格を漂わせている。
今ではアンドレアも、ジョヴァンニに心酔し、
野外の大集会でステージに立ったジョヴァンニは、
聴衆の心を揺さぶるスピーチを披露し、
来る選挙での党の大勝利を決定づけた。
しかし・・・

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本物と偽物が入れ替わって、
偽物が本物より素晴らしいことを成し遂げる、
という話は沢山ある。

「独裁者」では、
ヒトラーと間違えられた男が
演説の場に引っ張りだされ、
平和を呼びかける演説をして拍手喝采を浴びる。
「影武者」では、
武田信玄の影武者である男が
軍議の場で正しい判断を下す。
「デーヴ」では、大統領の替え玉が
素人と思う周囲をよそに
それだからこそしがらみにとらわれず、
福祉の精神に満ちた予算案を作ってしまう。

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この手の話が面白いのは、
いつばれるかというスリルと
真相を知る人間(観客を含めて)が
偽物の人間性に惹かれていく
ドラマチックな虚構と
それを通じて現実社会を批判的に見つめる視点があるからだろう。
作品の中で2度ほど言われる
「狂人に政治を任せた」という言葉は
痛烈な批判に違いない。

イタリア政界の事情をよく知っていれば、
もっと面白く観ることが出来るのだろうが、
残念ながらその知識はない。
知識はないが、
映画の持つ力で画面に釘付けになる。
なによりミステリアスでサスペンスフルでドラマチックだ。
それと演ずる役者の演技力がものを言う。
エンリコとジョヴァンニの二役を演ずるのは、
「グレート・ビューティー/ 追憶のローマ」のトニ・セルヴィッロ
この人の持つ中年の色気が画面に花を添える。

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繰り返し使われるヴェルディのオペラ「運命の力」のメロディーが効果的。

監督はロベルト・アンドー
自作の小説の映画化だという。

5段階評価の「4」

予告編は↓をクッリク。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=vvnOQgesaUQ

タグ: 映画



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