500千円って?  

今日で11月も終わり。
あと1月で新年を迎えます。
早いものです。
早過ぎます。

今日の組合は平穏無事。
ゆったりと時は流れて、来年の準備をしています。
中で一人事務局長はイライラ
台湾からホテルの会場をおさえたという報告が入らないからです。
会議室の空き状況を調べて
仮予約を入れるだけのことに何故こんなに時間がかかるのか。
東南アジアだからでしょうか。
一方、事務所の年末の床掃除の日程も入って来ません。
テキパキが大好きの事務局長にはイライラのタネです。

このブログ、「今日の食肉組合」という題名で書いていますが、
そうそう毎日組合で変わったことがあるわけではありません。
それで、雑多なことを書くのですが、
読者は様々で、
映画のことだけ読んでくれる人や
政治ネタが好きな人や
小説のことを好む人や
いろいろな人がいます。
「面白い」と言って下さる感想に混じって、
「ためになる」という感想も来ていますので、
今日は最近の出来事でウンチクになることを書くことにします。

先日、娘のことで郵便貯金をおろそうとしたら、
機械が拒否。
「1日50万円が限度」だといいます。
その時は2日に分けて対応。

別な時、私用で57万円ほど振り込む必要が生じて、
郵便貯金を50万円引き出し、
これを近所の信用組合の自分の口座に機械で入金して合算し、
相手の銀行口座を指定して振り込もうとしたところ、
機械が拒否。
窓口で訊くと、カードでの送金の限度は1日50万円までといいます。

「振り込め詐欺」の予防のためですが、
金額の上限は銀行によりマチマチ。
たとえばM銀行は上限100万円、
U銀行は上限150万円、
R銀行は上限200万円。
この信組の50万限度というのは極端に低く、
そんなことは知らず、100万までなら大丈夫だろうとやってみたらこれ。

犯罪の予防という趣旨は分かりますが、
それならそれで告知せよ、と言うと、
自動機械に書いてありますという。
行って機械の周辺を見ても見当たりません。
係を呼ぶと示されたのが下の表示。

クリックすると元のサイズで表示します

見落としたのはこちらの不注意ですが、
見落とすだけの理由があります。
こちらは「50万円」という表示を前提に探したわけですから。
なのに、表示は「500千円」。

これを直ちに「50万円」と翻訳する人は経理の事務をしたことがある方です。
事務局長の周辺には
これを「500万円」のことと理解した人がいました。
「千円」の次の「0」を万、
その次の「0」を十万、
次の「5」を百万の位と見て、500万だと。
驚くべき解釈ですが、
こう読んだ人が1人ではなく、2人いましたから、
いずれにせよ、「500千円」という表記がわかりにくいものであることは確かです。

こういう千円単位の表記は大金を書くもの、
たとえば大会社の決算書にはよく見られます。
2,456,823,000円と書く代わりに、
2,456,823千円とするのです。
もっと大きな金額を扱う文書では、
2,456百万円などというのもあります。
これを頭の中で「24億5千6百万円」と変換できる方は経理に慣れ親しんでいる方で、
一般の人間にはそんなことはできません。

お役人の文書で、
「本事業の予算は45,000千円」などと書いてありますが、
「本事業の予算は4500万円」あるいは「4,500万円」と書けばわかるのに
そうできないのは、頭が堅いからでしょう。

そこで、ウンチク
このカンマの区切りは外国製なのです。

3,794,625,354,638円を米国ではこう読みます。

three trillion
seven hundred ninety four billion
six hundred twenty five million
three hundred fifty four thousand
six hundred thirty eight

これを次のように書いてみましょう。

3 trillion
794 billion
625 million
354 thousand
638

つまり、英語での数字の数え方は3桁きざみなのです。

では、同じ数字を日本語ではどう読むか。


七千九百四十六
二千五百三十五
四千六百三十八 円。

これを次のように書いてみましょう。

3 兆
7946 億
2535 万
4638 円

つまり、日本の数字の読み方は4桁きざみです。

日本語では
1000円のことを「千円」
100円のことを「百円」
10円のことを「十円」
と言うことはあっても、
1兆円のことを「兆円」とは呼ばず、
1億円を「億円」、1万円を「万円」と呼ばず、
必ず数字を伴なうのは、
これらが4桁を束ねる特殊な単位だからなのです。

従って、日本では
3,7946,2535,4638円
とカンマを付ければ、
ずっと読みやすくなります。
3兆 7946億 2535万 4638円。
すらすらと読めます。

3桁きざみが既に世界標準になっていますので、
今更日本だけ4桁表記というわけにもいかないでしょうが、
3桁きざみが実は日本語の数字の読み方に合っていないことは分かると思います。

そこで、話は元に戻ります。
「500千円」というのは、
以上のとおり、
まさに日本語の語感とは全く違うことをしているわけです。
「50万円」と書けば一発で分かります。
事実、三菱東京UFJ銀行の自動支払機は下記のようになっています。

クリックすると元のサイズで表示します

しかも、注意を喚起するように、こんなに大きく

クリックすると元のサイズで表示します

この信用組合、あるいはその上部団体では、
その表示を作る過程で、
「500千円という表記は一般の方にはわかりにくいのではないか」
「お客様に不便をかけることなのだから、
当分の間は大きく人目に付くように出しましょう」

などという議論はなかったのでしょうか。
一般消費者の目線、という観点が
この信用組合に欠けていたことは確かです。



2006/12/1  10:38

投稿者:麹町きゅーぴー

今日は大変勉強になりました。私も500千円を500万と思っていました。大金振り込んだ事がないから慌てる経験はないものの、なんでもはっきりわかり易くが時間と経費の削減の素ですね。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ