安倍首相の米国議会での演説  政治関係

米国東部時間の昨日、安倍晋三首相米上下両院合同会議
「希望の同盟へ」と題して、
約45分間にわたり、英語で演説
世界的視野に立ち、未来指向で、
ユーモアもある
なかなかの名演説だった。

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はじめに、1957年6月、
同じ演台に立った祖父、
岸信介元首相について触れ、
58年ぶりに孫の自分が日本国総理として
話す機会が与えられたことを感謝、
歴代の日本大使に対する謝辞を述べた後、
自分自身のアメリカとの関わりについて述べた。

私個人とアメリカとの出会いは、
カリフォルニアで過ごした学生時代にさかのぼります。
家に住まわせてくれたのは、
キャサリン・デル−フランシア夫人。
寡婦でした。
亡くした夫のことを、
いつもこう言いました、
「ゲイリー・クーパーより男前だったのよ」と。
心から信じていたようです。
ギャラリーに、私の妻、昭恵がいます。
彼女が日ごろ、私のことをどう言っているのかは
あえて聞かないことにします。
デル−フランシア夫人のイタリア料理は、世界一。
彼女の明るさと親切は、
たくさんの人をひきつけました。
その人たちがなんと多様なこと。
「アメリカは、すごい国だ」。
驚いたものです。

のち、鉄鋼メーカーに就職した私は、
ニューヨーク勤務の機会を与えられました。
上下関係にとらわれない実力主義。
地位や長幼の差に関わりなく意見を戦わせ、
正しい見方なら躊躇なく採用する。
この文化に毒されたのか、
やがて政治家になったら、
先輩大物議員たちに、
アベは生意気だと随分言われました。

私の名字(ABE)ですが、
「エイブ」(注=エイブラハム・リンカーン大統領の愛称)
ではありません。
アメリカの方に時たまそう呼ばれると、
悪い気はしません。
民主政治の基礎を、
日本人は、近代化を始めてこのかた、
ゲティズバーグ演説の有名な一節に求めてきたからです。
農民大工の息子が大統領になれる──、
そういう国があることは、
19世紀後半の日本を、
民主主義に開眼させました。
日本にとって、
アメリカとの出会いとは、
すなわち民主主義との遭遇でした。
出会いは150年以上前にさかのぼり、
年季を経ています。

続いて、日米の戦争に触れる。

先刻私は、第二次大戦メモリアルを訪れました。
神殿を思わせる、静謐な場所でした。
耳朶を打つのは、噴水の、水の砕ける音ばかり。

一角にフリーダム・ウォールというものがあって、
壁面には金色の、
4000個を超す星が埋め込まれている。
その星一つ、ひとつが、
斃れた兵士100人分の命を表すと聞いたとき、
私を戦慄が襲いました。
金色(こんじき)の星は、
自由を守った代償として、
誇りのシンボルに違いありません。
しかしそこには、
さもなければ幸福な人生を送っただろうアメリカの若者の、
痛み、悲しみが宿っている。
家族への愛も。

真珠湾、バターン・コレヒドール、珊瑚海…、
メモリアルに刻まれた戦場の名が心をよぎり、
私はアメリカの若者の、
失われた夢、未来を思いました。
歴史とは実に取り返しのつかない、
苛烈なものです。
私は深い悔悟を胸に、
しばしその場に立って、
黙祷を捧げました。
親愛なる、友人の皆さん、
日本国と、日本国民を代表し、
先の戦争に斃れた米国の人々の魂に、
深い一礼を捧げます。
とこしえの、哀悼を捧げます。

加えて、かつての敵が今日の友になったことにつなげる。

皆様、いまギャラリーに、
ローレンス・スノーデン海兵隊中将がお座りです。
70年前の2月、
23歳の海兵隊大尉として中隊を率い、
硫黄島に上陸した方です。
近年、中将は、
硫黄島で開く日米合同の慰霊祭にしばしば参加してこられました。
こう、仰っています。
「硫黄島には、勝利を祝うため行ったのではない、
行っているのでもない。
その厳かなる目的は、
双方の戦死者を追悼し、
栄誉を称えることだ」

もうおひとかた、
中将の隣にいるのは、新藤義孝国会議員。
かつて私の内閣で閣僚を務めた方ですが、
この方のお祖父さんこそ、
勇猛がいまに伝わる栗林忠道大将・硫黄島守備隊司令官でした。

これを歴史の奇跡と呼ばずして、何をそう呼ぶべきでしょう。
熾烈に戦い合った敵は、
心の紐帯が結ぶ友になりました。
スノーデン中将、和解の努力を尊く思います。
ほんとうに、ありがとうございました。

引き続き、戦後の日本とアメリカの関わりについて述べる。

戦後の日本は、
先の大戦に対する痛切な反省を胸に、
歩みを刻みました。
自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実から
目をそむけてはならない。
これらの点についての思いは、
歴代総理と全く変わるものではありません。
アジアの発展にどこまでも寄与し、
地域の平和と、繁栄のため、
力を惜しんではならない。
自らに言い聞かせ、歩んできました。
この歩みを、私は、誇りに思います。

焦土と化した日本に、
子供たちの飲むミルク、
身につけるセーターが、
毎月毎月、米国の市民から届きました。
ヤギも、2036頭、やってきました。

米国が自らの市場を開け放ち、
世界経済に自由を求めて育てた
戦後経済システムによって、
最も早くから、最大の便益を得たのは、
日本です。
下って1980年代以降、
韓国が、台湾が、ASEAN諸国が、
やがて中国が勃興します。
今度は日本も、資本と、技術を献身的に注ぎ、
彼らの成長を支えました。
一方米国で、日本は外国勢として2位、
英国に次ぐ数の雇用を作り出しました。

こうして米国が、次いで日本が育てたものは、
繁栄です。
そして繁栄こそは、平和の苗床です。

更に、具体的課題、
TPPの推進を述べた後、
アメリカの「リバランス」の支持に移る。

私たちは、アジア太平洋地域の平和と安全のため、
米国の「リバランス」を支持します。
徹頭徹尾支持するということを、ここに明言します。
日本はオーストラリア、インドと、
戦略的な関係を深めました。
ASEANの国々や韓国と、
多面にわたる協力を深めていきます。
日米同盟を基軸とし、
これらの仲間が加わると、
私たちの地域は各段に安定します。
日本は、将来における戦略的拠点の一つとして期待される
グアム基地整備事業に、
28億ドルまで資金協力を実施します。

そして、アジア地域の平和に言及する。

アジアの海について、
私がいう3つの原則をここで強調させてください。

第一に、
国家が何か主張をするときは、
国際法にもとづいてなすこと。
第二に、
武力や威嚇は、自己の主張のため用いないこと。
そして第三に、
紛争の解決は、あくまで平和的手段によること。

太平洋から、
インド洋にかけての広い海を、
自由で、法の支配が貫徹する
平和の海にしなければなりません。
そのためにこそ、
日米同盟を強くしなくてはなりません。

具体的に、安保法制の充実につとめ、
新しいガイドラインの合意に言及し、
そのための
積極的平和主義に触れる。

いまや私たちが掲げるバナーは、
「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」という旗です。
繰り返しましょう、
「国際協調主義にもとづく、積極的平和主義」こそは、
日本の将来を導く旗印となります。

最後に、東日本大震災について触れる。

まだ高校生だったとき、
ラジオから流れてきたキャロル・キングの曲に、
私は心を揺さぶられました。
「落ち込んだ時、困った時、
目を閉じて、私を思って。
私は行く。あなたのもとに。
たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い、
そんな夜でも、明るくするために」

2011年3月11日、
日本に、いちばん暗い夜がきました。
日本の東北地方を、地震と津波、
原発の事故が襲ったのです。
そして、そのときでした。
米軍は、未曾有の規模で救難作戦を展開してくれました。
本当にたくさんの米国人の皆さんが、
東北の子どもたちに、
支援の手を差し伸べてくれました。
私たちには、トモダチがいました。
被災した人々と、一緒に涙を流してくれた。
そしてなにものにもかえられない、
大切なものを与えてくれました。
――希望、です。
米国が世界に与える最良の資産、
それは、昔も、今も、将来も、
希望であった、希望である、希望でなくてはなりません。
米国国民を代表する皆様。
私たちの同盟を、
「希望の同盟」と呼びましょう。
アメリカと日本、力を合わせ、
世界をもっとはるかによい場所にしていこうではありませんか。
希望の同盟――。
一緒でなら、きっとできます。
ありがとうございました。

抽象的なきれいごとを羅列するのでなく、
自分の実体験に引き寄せた内容。

議長役を務めたベイナー下院議長は
「第2次大戦中に戦死した英雄に言及したことに、
本当に感謝 している」
との談話を発表。
スティーブ・コーエン下院議員は
「傑出した演説。
第2次大戦がもたらした死と悲しみを認めたこと、
女性(の活躍)に言及したことは適切だった」

レーガン元大統領のスピーチライターだった
ダナ・ローラバッカー下院議員(共和)は
「Aプラスの演説だった」とたたえた。

実際、10回程度スタディンクオベーションがあったが、
米議会での外国の首相の演説では
多い方だという。

一部に、首相が過去の植民地支配と侵略に対する「おわび」を表明せず、
いわゆる従軍慰安婦問題にも触れなかったことを
批判する声も聞かれた。
というが、
だって、そういうことを言及する場ではないでしょう。
アメリカの議会での演説だから、
日米関係について論ずるのは当たり前。
馬鹿の一つ覚えで
何でもかんでも「謝罪」ばかり言うのは愚かしい。

中国に対しても、
アジアの海について、
3つの原則をあげて牽制、
「太平洋から、
インド洋にかけての広い海を、
自由で、法の支配が貫徹する
平和の海にしなければなりません」
は名文句。

これに対して、
中国外務省の洪磊(こう・らい)報道官は
29日の定例記者会見で、
日米首脳会談で同盟の強化が確認され、
南シナ海における中国の対外拡張について
懸念が表明されたことについて
「日米同盟は冷戦時代の産物であり、
第三者の利益に損害を与えたり、
地域の安定を乱したりすべきものではない。
われわれは今後の成り行きを注目する」
と不快感を表明したという。

まあ、何を言っても
自分のことを棚に上げてケチをつける国なので、
言わせておけばよろしい。

また、韓国外務省報道官は30日、
安倍首相の米議会演説について、
「正しい歴史認識を通じて
周辺国との本当の和解と協力が行える
転換点になり得たのに、
そのような認識も真の謝罪も示されなかったことを
非常に遺憾に考える」
と批判する声明を発表。

「正しい歴史認識」=韓国の歴史認識
を押しつける強引さ。
これも無視してよい。

ところで、
↓の写真が何か分かるだろうか。

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これは、4月28日にニューヨーク・タイムスに載った広告。
韓国広報専門家のソ・ギョンドク誠信女子大教授が広告主となった
日本の安倍晋三首相の「過去の歴史謝罪」を促す広告。

1941年12月7日の
ハワイの真珠湾が黒煙に覆われた写真の上に
「Attack on Pearl Harbor」の文字。
「米国真珠湾爆撃を覚えてますか?」と始まるテキストは
日本が第二次世界大戦を介して
複数の国に大きな被害を与え、
特に全世界の日本軍慰安婦に
まだ謝罪と補償をしていないという点を強調したもの。
続いて29日、
安倍首相が米国上下院合同演説をするという事実を取り上げ
「議会で慰安婦に謝罪と補償をするという
約束をしなければならない」と主張。

ここまで来ると、
もはや狂人の所業としか思えない。
日米を離間させるために、
74年も前のことを持ち出すとは。
広告を載せる方も載せる方だ。

安倍首相が演説の中で
硫黄島に上陸したスノーデン海兵隊中将と
硫黄島守備隊司令官だった栗林忠道大将の孫である
新藤義孝国会議員との間で
和解の握手の演出をしたの好対照。
まさに「昨日の敵は今日の友」の潔さ。

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過去にいつまでもこだわり、
自分たちの「恨」の情念を
アメリカ人にも押しつける狭量さを露呈したものに過ぎない。

安倍首相の演説に合せ、
元従軍慰安婦李容洙(イ・ヨンス)氏(87)が
アメリカに出掛けて
記者会見で日本の謝罪を要求したという。
その際、「2年間、強姦に遭い、
性関係を拒否するという理由で
電気ショックなどの虐待にあった」
と述べた。
電気ショック。いつの話だ。
そんな設備を日本軍が持っていたというのか?
「またホラ話」と
ネットを賑わせている。

この李さんは、
米民主党のマイク・ホンダ下院議員の招きで、
議会で安倍首相の演説を聞いたが、
一度も拍手はしなかったという。

このことについて、
アメリカのネットユーザーは、
次のようなコメントを寄せている。

「韓国政府や韓国人が
日本から不当な扱いを受けたことに対する
謝罪を受け取っていないのなら、
なぜ当事者同士でその問題を話し合わないのだ。
米議会をそのような問題の劇場として使うのか
理解に苦しむ。
そんな道化芝居を演じるなんて、
無礼で下品で無意味なことだ」

一方、韓国の法曹・外交界の女性団体関係者らが
旧日本軍の慰安婦女性を
ノーベル平和賞候補として推薦する案を推進中だと
韓国の報道機関が29日報道した。
報道によれば韓国女性弁護士会と
女性平和外交フォーラムは28日、
日本軍の慰安婦生存者である
李容洙さんら53人を
ノーベル平和賞の候補として推薦するための案を議論中だと明らかにした。

もう何を言っていいか分からない。

この韓国の常軌を逸した執着に対して、
アメリカ人も「異常だ」と気づき始めているという。

朝鮮半島専門家のスコット・スナイダー米外交問題評議会シニア・フェローが
28日、韓国メディアのインタビューで、
「日韓関係の強化は、日米韓すべてに利益を与える。
韓国が独裁などの過去を正し、
民主化を成し遂げたのと同じように、
日韓協定も見直してほしい。
韓国人が安倍首相に心からの謝罪を期待すればするほど、
彼の影響力は大きくなる。
そうするのではなく、
韓国人は自信を持って、
自ら歴史問題から脱出することができると
認識するべきだ」
と指摘したという。

分かっている人は分かっている。

それにしても、
安倍訪米は、
日米の緊密な同盟関係を世界に印象付けた。
グッジョブ




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