『聖水』  書籍関係

10月になりました。
今年もあと4分の1
早いものです。

私は月一度、
体重計が示す体脂肪率等を記録しているのですが、
今朝の体重は75.4s
目標は72s。
体脂肪率は22.9%
内臓脂肪は16。15より進みました。14から過剰とのこと。
体内年齢は42歳
3年前までは38歳でずっと継続していましが、
3年前から40歳で安定。
今度初めて2歳進んで42歳になりました。
着実に老化は進んでいます。

つい先日、ショックなことがありました。
親戚筋と駅で待ち合わせしたところ、
ホームを歩いている時、
後ろから声をかけられました。
聞けば、後姿を見て、それがあまりに年寄りじみていたため、
声をかけそびれていたそうです。
旅行直後の疲れが出て、
腰が少し曲がり、
肩が落ちていたらしいのです。

それ以来、
気をつけて背筋を延ばし、
意識して胸を張って歩くようにしています。
どこで誰に見られているか分かりませんから。
「この間、姿を見かけたんだけどさ、
何だか年寄り臭くなっていたぜ」
などと噂話にされるのはいやですから。


〔書籍紹介〕

クリックすると元のサイズで表示します             

                  
青来有一(せいらいゆういち)の短編集。
長崎市役所職員として勤める傍ら、執筆活動を行なう異色の作家。
ペンネームは「セーラームーン」に由来するという。

この短編集に収められた4篇は、
いずれも「文学界」に収録され、
芥川賞の候補となり、
4度目の候補作「聖水」で受賞した。

「ジェロニモの十字架」
親類の鼻つまみ者の叔父、
洗礼名を冠して「ジェロニモ叔父」と呼ばれる人物に対する
主人公の心情を綴る。
家がキリシタンの末裔である可能性が
色濃く影を落とす中、
ジェロニモ叔父の奇矯な行動が波紋を呼ぶ。
卑小な人物が崇高な人物に一変する瞬間がスリルを呼ぶ。

「泥海の兄弟」
有明の干潟を舞台に
学校で隣り合わせになり、
義兄弟の契りを結んだ友・ユタカとの交流を描く。
ユタカの父親オニゲンは
ヤクザに殺された弟への復讐に立ち上がる。
ユタカはそんな父親のことを誇りに思う。
少年時代の友情と家族愛を描いて哀切。
4篇中、一番気に入った。

「信長の守護神」
ビデオゲーム作家による
織田信長を主人公にした映画の撮影に
エキストラとして足軽役をする宇一郎が見た
阿蘇での撮影現場での人間模様。
それに近辺での自動車襲撃事件がからみ、
義父との確執がからむ。
延々と続く撮影が苦行のように見え、
信長役を中心としたホストグループとの交流が
宇一郎の中に変質をもたらす。
大麻吸引事件で撮影現場が崩壊していく様は
世界の崩壊にも思えて来る。

「聖水」
長崎市内のスーパー経営者の死に際を巡る
周辺の人物群像。
経営者の息子の視点で語られる背景に
元転びキリシタンの子孫であることが挿入される。
経営者が後を託する佐我里なる人物を取り巻く
隠れキリシタンの集まりと
岩から滲み出る「ルルドの泉」を模した「聖水」の販売。
スーパー経営を巡る取締役の確執と裏切り。
経営者の死の情景が迫力ある。
長崎という土地の持つ
運命的な暗さの原因が
隠れキリシタンであることを感じさせる
奥深い一篇。

いずれも九州という土地を背景に
えも言われぬ雰囲気をかもしだす。
純文学は苦手の方にはお勧め出来ないが、
芥川賞候補作と受賞作という重みをおいても
興味深く、読ませる短編集である。





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