『のぼうの城』  映画関係

〔映画紹介〕

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400年の昔。
天下統一目前の豊臣秀吉は、
唯一残った敵、北条勢の固める関東を攻めていた。
自らは北条氏の本拠・小田原城を攻め、
部下に北条方の支城を攻めさせ、
寵臣・石田三成に戦功をあげさせようと、
埼玉県行田市にあった忍城( おしじょう) を担当させる。

忍城城主は小田原城攻めに出かける際、
豊臣側に内通することを決め、
忍城は降伏することを命じて去る。
城を預かる城代家老は病気で倒れ、
その息子・成田長親(なりたながちか)が任されるが、
日頃農民と交わり、
「のぼう様」と呼ばれ親しまれていた長親は、
「相手が強いからとむざむざ降伏するのは、いやだ」
と主張し、
坂東武者の気風あふれる部下たちも賛同する。

こうして、石田方2万の軍に
わずか5百で立ち向かうことになった。
農民も「のぼう様が言うなら」と城に入り、
農民を交え3千対2万の攻防が始まる。

最初の攻撃に失敗した石田は、
秀吉の高松城の水攻めを真似て、
利根川を利用した水攻めを行うことにし、
長さ28kmにも及ぶ堤を建設し、
忍城は水に囲まれてしまう。

という史実に残る忍城の水攻めを描く。

多勢に無勢。
負けるのが当然の戦いだが、
思わぬ力を発揮したのは、
成田長親という人物の茫洋たる個性に秘密があった・・・。

「のぼう」とは、「でくのぼう」のことで、
長親はでくのぼうらしい行動で味方を力づけ、
敵まで巻き込んでしまう。
この長親を野村萬斎が萬斎らしさを生かして演ずる。
特に舟の上で田楽踊りをするところなど、
この人ならでは。
他に長親の腹心の武将を演ずる佐藤浩市が脇を固め、
山口智充、上地雄輔らが意外な好演をする。
坂東武者らの美学が美しく、
胸を打つシーンがしばしばあった。

元々、シナリオの登竜門「城戸賞」の受賞作。(2003年)
先に小説化(08年)され、
ベストセラーになったので、
めでたく映画化された。

小説はこのブログでも紹介↓しているが、
                                        http://star.ap.teacup.com/applet/shokuniku/20081027/archive
          
その際、
「うまい監督が撮れば、
痛快な時代劇が生まれるだろう」

と書いた。

犬童一心と樋口真嗣という
二人の監督によって、
痛快な時代劇になった。
ただ、CGは貧弱で失望した。
水攻めの決壊シーンも
あれでは城が崩壊する。
むしろ、じわじわと水位が増して来る、
という表現の方が実際的だと思うのだが。

5段階評価の「3.5」。

タグ: 映画



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