消費者との懇談  

私の事務所は食肉の表示について指導する
「東京都食肉公正取引協議会」というのもやっており、
私はその専務理事もしているので、
今日は、昨日報道された、
フォルクスの事件で沢山の問い合わせがあった。
(フォルクスの事件というのは、
ステーキのチェーン店のフォルクスが
「成形肉」を普通の肉の切り身のステーキのように表示していたことを
景品表示法違反(優良誤認)として、
公正取引委員会が「排除命令」を出した、というもの。
飲食店に対して排除命令が出されたのは初めてで、
「警告」ではなく、一挙に排除命令というのは、
公正取引委員会、随分強く出たものだ、と感じた。
「排除命令」というのは、要するにその不当な行為を排除せよ(やめなさい)という景品表示法に定められた処罰。
何だ、軽いじゃないか、とお思いかもしれないが、
これが軽くない。
新聞等にお詫び広告を出す、というおまけがあるからだ。
つまり、社会的に信用失墜する、客商売にとっては相当重い処罰。
排除命令に従わないと、初めて罰金になる。

この事件でなぜ我々の食肉公正取引協議会に問い合わせが来るかというと、
内臓肉などを貼り合わせたものは『成形肉』と表示する」、
というのが、食肉公正取引協議会が指導している内容だからだ。
(正確にいうと、公正取引委員会と農林水産賞がそぞれ全国食肉公正取引協議会」に通知した、という形をとっている)
問い合わせ者は報道関係と焼肉屋と食肉卸売会社。
ということは似たようなことは他にもされていた、ということだろう。

本日は朝30分ほど組合にいて、バスで大田市場に行き、
東京都が主催する「中央卸売市場消費者事業委員会」に出席
これは東京都の市場運営について、消費者の公募委員に対して理解を求め、意見を聞く会で、中央卸売市場に関わる青果、魚、食肉、花の
業界団体からも委員が出て、
必要に応じて回答する、というもの。
こういう会議に出た方はご存じだろうが、
まず行政側からこんなことをやっています、というおそろしくへたくそな説明があり、
その後、消費者と行政の間で、相当意識にずれのあるやりとりが続く。
そして、「時間がありませんので」ということで生煮えのままで終わる。
今回も消費者委員から市場外流通(たとえばスーパーの産直など市場を通さない野菜や肉、野菜の流通)がこれだけ広がっているのに、
市場が同じ規模でやっているのはいかがなものか、
危機感がないのではないか、

という市場公営の是非につながる重要発言があったが、
それもおそらく「聞きっぱなし」になるだろう。
だって、そういう問題に取り組むお役人がほぼ2年サイクルで人事異動するシステムでは、真剣に取り組むはずがないのだ。
東京都がやった「アンケート」なるものも議題にのぼっており、
その中にBSE問題も入っていたので、
準備して行ったのだが、
「時間がない」ため、アンケートの内容まで議論は進まず。
それでも最後に食肉業界代表に気をつかって指名をしてくれたので、
プリオン委員会の審議結果について一声吠えた。
知っている人は知っているが、
事務局長(私)は温厚そうな風貌(?)に似合わず、
攻撃に転じた時は相当キツイ。
(後で自己嫌悪に陥るのだが。)
最近やらなくなったが、
昔はどんな会合でも一言あり、
主催者はいやがっただろうが、
中には「始まった始まった」と楽しみにしている人もいたらしい。
最近やらなくなった、というのは、空しいから。
のれんに腕押し、ぬかに釘。
猫に小判、豚に真珠。(意味が違うか)
言った言葉は宇宙の彼方に消えていく。
そうそう、東京都の「アンケート集計結果」に、
こういう意見があった。

「1年に2回のアンケートに答えるだけのモニターなど意味があるのでしょうか。
私はもっと積極的にモニター活動をして、自分自身の勉強のためにも、また貴市場のためにも何らかの貢献をしたいと思ってモニターに応募いたしました。
結果が、失望と空しさの一語に尽きます。
全く、悪い意味での『お役所仕事』の典型的な例だと思います。
失礼を承知で、苦言を呈するならば、このような内容のモニター制度ならば、予算の無駄だと私自身は思いますので、制度を廃止した方がよいのではないでしょうか」


こういう意見も削らず載せるようになったのは公正だと思うが、意気込んで、役に立ちたいと思った一消費者の意欲を阻喪させるのが、お役所というブラックホール。
この委員会が来年も続くというので、また一吠え。
「わずか1時間半の設定で、いつも時間がない、時間がないで満足な議論もさせない。これは儀式なのか。それともアリバイ作りか。そうならそうでこちらものぞむが、せっかく消費者の方と一緒になりながらまともな議論もさせない会合のあり方はおかしいではないか」
まだ人間ができていないので、
こういうことを言ってしまうんです
ね、この私は。

その後、会議場の下の階で食事をしていたら、
会議にも出ていた衛生検査所の所長と一緒になり、
キムチの寄生虫について、
「回虫がどうのこうの」「卵がどうのこうの」「人糞のこやしがどうのこうの」とトンカツを食べながら話していたので、
脇で見ていたら、さぞ妙な光景だっただろう。
その後、所長に市場内を案内してもらった。
この大田市場の主力は野菜。他に花と水産。
それにしてもデカイ。
立派な見学コースもあるので、是非みなさん、行ってみて下さい。

事務所に戻り、来客の応対。
組合員や親族の葬儀を破格の価格(市価の半額)でやれるようにしましょう、
という組合員の福利厚生の、大変微妙な企画について、
プランを持ち込んだ会社の方と検討。
これが組合員のためになる事業なのか、「縁起でもない」なのか。

明日は一日事務所を留守にするので、
様々するべきことをやって、帰還。
娘は藤井隆のコンサートに行って来たそうだ。天下太平。



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