2008/8/24

K-T境界層(ケィ・ティきょうかいそう)  自然・趣味

【K-T境界層】を見に行きました。(8/10の記録です)

・・・と友人に話したら「どこの教会?」と聞き返されましたが(笑)。

書いていたらレポートがやたら長くなったので、ここからは興味のある方だけどうぞ!


このタイトルで理解してくれたのは地球科学科の同期と先輩くらい?

簡単に言えば「恐竜が絶滅する原因になったといわれる6500万年前の小惑星衝突の痕跡」です。
ユカタン半島に直径10kmの巨大隕石が落ちた事が判っています。
詳しくはウィキペディアを(^_^;)・・・(←この想像図、とってもリアル!)

実は日本でも見つかっているのです。
世界中では20数箇所、アジアでは唯一のK-T境界層。
それがなんと十勝の浦幌町に!!

今までは立ち入り禁止の区域だったので一般の立ち入りは認められていなかったのですが、浦幌町博物館が見学会を企画したのを知って即申し込みました♪

案内してくれるのは足寄の動物化石博物館長。

実は足寄動物化石博物館と浦幌町博物館にも浦幌の境界層から切り出した実物?本物?を展示してあります。


集合は「らぽろ21」内の浦幌博物館。
帯広から約1時間かかります、遠いです。
初めて来ましたが、立派な建物ですね〜知らなかったなぁ。

クリックすると元のサイズで表示します

バスをなんと3台も連ねての大バスツアー!
参加者が多かったのですねぇ・・・ま、士幌からも参加するくらいですから(^_^;)。

まずは約30分走って浦幌町の川流布(カワルップ)会館へ。
地図を見たらほとんど本別町との境界。

我が家からこっちのほうがずっと近いやん・・・戻ってきてしまいました(笑)。

川流布会館で澤村館長さんからの説明を聞きます。

クリックすると元のサイズで表示します

配られたのが地史と英語の論文(^_^;)。

う〜ん、懐かしいけど英語の論文は目が拒否反応(笑)。
大学の時、散々読まされました(私の専攻は地質学)。

アジアでもK-T境界層が見つかったという論文でしたが、もともとは大学院生が有孔虫の分布(岩石の正確な相対的年代を知ることができる)を調べていて、このあたりに境界が存在する・・・ということから発見に繋がったそうです。

なので、よく言われているイリジウムが特に大量に含まれている・・・というわけではありません(ごく微量には含まれるそうですが、通常でも自然界に存在します)

有孔虫(ゆうこうちゅう)って何よ?と思われた方、メジャーなところで沖縄土産の星の砂、あれは有孔虫の一種ホシズナの殻です。
堆積して石灰岩の層を作ります。


・・・はともかく、バス大丈夫か?という林道をどんどん進んで現地へ到着。

クリックすると元のサイズで表示します

長靴が必要なのは川の中だったからね〜

現地では澤村館長さんからの丁寧な説明&質疑応答。

クリックすると元のサイズで表示します

わざわざ見に来た境界層はこちら!

クリックすると元のサイズで表示します

縦に挟まる黒色チャートの層。厚さにして3〜10cm程度。

解りやすく線を引いてみました。

クリックすると元のサイズで表示します

上下は灰色の同じチャート層。間に挟まれるのは黒色のK-T境界層(青いスケールの幅10cm)、白く囲んだのは白色の石灰岩層。

おそらくこの数センチの層は短期間数ヶ月〜2、3年程度に急激に堆積されたと考えられています。

有孔虫の分布から、向かって左側が第3紀(新しい層)、右側が白亜紀(古い層)ということが分っています。

白亜紀は多くの恐竜が見つかっていることで有名ですよね〜、まぁこの境界を境に恐竜が絶滅したとか考えるだけでも楽しそう(実際はまぁもうちょっと生き延びていたり、その前から絶滅の兆候はあったりしたのだけれど)。

ね、なかなかロマンを感じるでしょ(笑)。
夢とロマン、理科にはこれがないとね〜(爆)。

そうそう、質疑応答の中で「なんで地層が横向きになってるの?」というごく一般的な疑問がありましたが、それもごもっとも!

実際堆積された環境は海深〜くの波もない環境で、静か〜に降り積もり、その後6,500万年の間に隆起や沈降を繰り返し、たまたまこの部分がたまたま浦幌に露頭として現れたという何億分の1の奇跡的状況です。
おそらく全世界に降り積もっただろう黒色の灰?(か何か分らないけど)が世界で20数箇所しかまだ発見されていない訳もそこにあります。

クリックすると元のサイズで表示します
写真は茂川流布(モカワルップ)川と言います。
川を挟んで左右に露頭がありましたが、向かって左側はサンプリングして削り取ったので現在は川の下しか見えなくなり、右側の露頭を観察しました。

そんなものをわざわざ山奥まで見に行き、勝手にワクワクした1日でした。


帰りに浦幌炭鉱跡地も見に行きましたが、その報告は長くなりすぎたのでまた今度!


※ 見に行ったのは夏休み真っ只中の8月10日(日)です。
記事にするのが遅れました。
ぼちぼちまた仕事が忙しくなり、更新が滞りそうです・・・m(__)m



2015/3/4  21:51

投稿者:ヒカル

◆『むらの鍛冶屋』さま◆

新聞記事掲載ありがとうございます!
どんな記事か興味がありましたので、コメント頂き嬉しいです。

「恐竜絶滅1」だなんて、私のとても興味のある内容で、ワクワクです。
私が生きている間(^^;;に、もっともっといろんな謎が解明されて欲しいと思います。
恐竜ってロマンですよねぇ・・・


そして産経新聞の勘違いスミマセン。
鉄の業界新聞だなんて、そんなプロな皆さまが読む新聞に私の拙い写真を使っていただいてそれこそ恐縮です。

ブログ名も紹介いただいてありがとうございました。

HPも拝見させていただきました。
「鉄の博物館」を造ってしまうとは驚きました。
これからもまだまだ鉄業界のためにご活躍ください。

こちらこそ、ありがとうございました。

2015/3/4  8:05

投稿者:『むらの鍛冶屋』

ヒカルさまへ

先般は貴重な写真を使わせて頂きありがとう!!
新聞紙面の都合でコラムの掲載が1ケ月遅れ
今週の月曜日3月2日でした。

お礼が遅くなり申し訳ありません。
産業新聞の記事は以下のホームページにアップしています。
ちなみに産経ではなく産業です。
この新聞は鉄鋼の製造や販売に関わる業界新聞です。

『鉄のふしぎ博物館』に
http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/museum/0100.htm

新聞は白黒紙面なので、画像をカラーにして再生しています。
http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/museum/kiji/20150302.pdf

今後ともよろしくお願いします。

『むらの鍛冶屋』
衣川 良介
http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/
ryou@memenet.or.jp

http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/

2015/1/23  21:08

投稿者:ヒカル

◆『むらの鍛冶屋』さま◆

はじめまして。
どうぞ、写真はお好きなように加工してお使いください。
こちらこそ、お役にたてて光栄です。
ましてや産経新聞のコラムに使っていただけるとは私も嬉しいです。

『かてーな!!』は素晴らしいネーミングセンスと商品ですね。
私も関西に住んでいた頃、バイクを2回盗まれました。
泥棒は許せません!!
これからも泥棒に負けない製品を作り続けて下さい。

応援しています!!

2015/1/23  10:12

投稿者:『むらの鍛冶屋』

ハンドルネーム『むらの鍛冶屋』
姫路でチェーンを製造しています。
【K-T境界層】の写真を使わせて頂きたいのでメールします。
使用目的は産業新聞のコラム『鉄のふしぎ博物館』
2月2日予定の恐竜絶滅記事です。
よろしくご配慮ください。
ちなみに、バイク盗難防止チェーン『かてーな!!』は
弊社の商品です。
衣川 良介
衣川製鎖工業株式会社

http://www2.memenet.or.jp/kinugawa/

2013/8/18  19:22

投稿者:ヒカル

◆鈴木久仁博さま◆

こんにちは。
わざわざご連絡いただきありがとうございます。

私の拙い写真で宜しければどうぞ講演会及びその後の授業にもお使いください。
使って頂けて私も写真の撮り甲斐?ブログへのアップし甲斐?がありました。
講演会の成功を願っています。

2013/8/18  19:15

投稿者:鈴木久仁博

管理者様
写真の使用についてお伺いいたします。
2013年9月1日の講演,その後の授業でK-T境界の写真を使わせていただきたいのですが,いかがでしょうか。
鈴木久仁博・日本大学松戸歯学部生物学教室

2011/6/29  22:31

投稿者:ヒカル

◆石井 正之さま◆

こんにちは。

どうぞ、私の拙い写真でよろしければご自由にお使い下さい。

ネットで検索しましたがパシュクル沼の巡検もある大変面白そうな講演会ですね。
一般の参加も可能という事ですが、あいにく仕事があり参加できないのが残念です。

講演会の成功を願っています。

2011/6/29  21:13

投稿者:石井 正之

突然ですが,お願いです.
8月111日に白糠町で,津波堆積物関連の講演会があります.その講演でこの写真を使わせていただきたいのです.上から3枚目のハンマーのある写真1枚です.
私は,明治コンサルタントという地質調査会社に勤めていて,道東太平洋岸の津波調査に関わってきた者です.
よろしくお願いいたします.

2008/8/26  23:19

投稿者:ヒカル

◆ホームレスさま◆

そうそう、ロマン♪

追い続けなければ〜ロマン♪(笑)


>太古の歴史を浦幌で感じられるなんて知りませんでした。

もっと知られててもいいと思いますけどね〜
浦幌中学校のふるさと再発見、という授業の中で取り上げたことがきっかけだそうです。

>普段でも一般客は入れるのでしょうか?

説明の中では、林道は立ち入り禁止区間なので途中のゲートを閉めているということでした。

詳しくは浦幌町立博物館に問い合わせれば分ると思いますよ。

来た折にでも是非〜♪

http://star.ap.teacup.com/shihoro

2008/8/26  22:24

投稿者:ホームレス

KT境界層という言葉は知りませんでしたが、ロマンを感じますね〜
太古の歴史を浦幌で感じられるなんて知りませんでした。
これ…普段でも一般客は入れるのでしょうか?


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL




teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ