「ブラックブック(2006オランダ=独=英=ベルギー)」
映画
“オランダ映画史上最高の製作費をかけ、レジスタンスの光と影を生き抜いたヒロインの半生を壮大なスケールで描くサスペンス・エンタテインメント”
ナチス・ドイツ占領下のオランダが舞台で話としては重いのですが、思想的な志が高いかどうかはともかくとして、映画として楽しませようという演出で満ちているというか、過酷な運命に翻弄されながら生き抜いていくユダヤ人女性の行動力がすごくて拍手もの、演じているカリス・ファン・ハウテンの美しさにも惚れ惚れ…「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラにも被る強さとたくましさを感じましたが、ひたすら女優を美しくみせる往年の名画を色々と思い出して嬉しくなってしまいました。
ポール・バーホーベン監督がオランダに戻っての渾身の大作、「氷の微笑」のセンセーショナルな部分もちゃんと入りながらも、構想20年というだけあって、脚本も緻密で飽きさせない作り、デビッド・リーンの作品も意識していたとのこと、なるほどでした(^-^)b
チネチッタ10 18:05観客5割程/191席


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