「「トムボーイ」(2011仏/ファインフィルムズ)」
映画
《ベルリン国際映画祭ほか、各国の国際映画祭で賞を受賞した、セリーヌ・シアマ監督2作目の長編。自分のジェンダーとアイデンティティの間で揺れる成長期の主人公と、彼/彼女をめぐる家族や友人たちを描く。演じるのは、オーディションで監督に“逸材”と言わしめた、主人公に扮したゾエ・エランのほか、マロン・レヴァナ、ジャンヌ・ディソン。》
これはずっと気になりながらもタイミングが合わなくて観逃していたのでまさか今頃になって観ることができるなんてラッキー、
とにかくもう、ロール役のゾエ・エランちゃんが本当は男の子で、男の子になりたい女の子を演じているのではないかと思うくらい中性的な魅力に溢れていて、画面に目が釘付け!
幼いのに姉の複雑な思いを見通しているような妹を演じたマロン・レヴァナちゃんも絶妙な演技で、というか演技というにはあまりにも自然で、引き出したセリーヌ・シアマ監督の手腕にも拍手!!
自分の身体を“創作”してまで男の子になりたい、いわゆる性同一性障害を扱いながらも、思春期の揺らぎも感じられて、ちょっと光の見えるラストもよかった。
あらすじ
夏休みに家族と一緒に新たな街に引っ越してきた10歳のロールは、“ミカエル”と名乗り、新しく知り合った友人たちに、自分を男の子だと思い込ませることに成功した。やがて友人のリザがミカエルに好意を抱いていることに気づき、葛藤するが距離を縮めていく。
原題 TOMBOY
82分
PG12
監督
セリーヌ・シアマ
キャスト
ゾエ・エラン
マロン・レヴァナ
ジャンヌ・ディソン
ギンレイホール17:35〜観客6割程/202席

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