「「愛と闇の物語」(2015イスラエル=米/イオンエンターテイメント)」
映画
?《『レオン』『ブラック・スワン』などで知られる、ナタリー・ポートマンが監督・脚本・主演を務めた人間ドラマ。イスラエルの作家でジャーナリストのアモス・オズの自伝的小説を基に、1940年代、英国統治下のエルサレムで過ごした幼少期のアモスと、彼に大きな影響を与えた母親との絆を描く。共演にギラッド・カハナ、アミール・テスラーら。》
これは、自伝的小説のその書き手の老作家の回顧ドラマ形式なのでどうしても語り口が静かで、題材的にも暗くて観る人を選びそうだけど、1945年の英国統治下のエルサレムから始まる、ナチスものとはまた違った視点でのユダヤ人迫害を描いて、その背景を知らなくても、生と死、理想と現実、大人と子どもなど様々な対比を描きながらの、少年の母への想いも伝わってきて切なかった。
監督でもある、主役のナタリー・ポートマンの美しさからも目が離せなくて、時に大人びた表情で全てを理解しているような子役の少年にも拍手。
イオンシネマ系の作品を上映してくれるなんてありがたい、と思ったら明日で終了とわかって焦ったけど、最終日ギリギリに鑑賞できてよかった。
あらすじ
1945年、英国統治下のエルサレム。少年アモスは、父アリーと母ファニアと共に迫害から逃れるため、ヨーロッパから移住し暮らしていた。戦争の恐怖から一変した平和な暮らしに思わぬ退屈さを覚えたファニアは、持ち前の想像力でアモスに創作話を聞かせる。
原題 A TALE OF LOVE AND DARKNESS
98分
監督
ナタリー・ポートマン
キャスト
ナタリー・ポートマン
ギラッド・カハナ
アミール・テスラー
ヒューマントラストシネマ有楽町2 18:15〜観客8割程/62席


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