「「おもかげ〈2019年〉」(2019スペイン=仏/ハピネット)」
映画
?《スペインの新鋭、ロドリゴ・ソロゴイェン監督が自身の短編を基に作り上げ、世界各国の映画祭で50以上もの賞を受賞したヒューマンドラマ。幼い息子を失ったひとりの女性が悲しみを乗り越え、生きる希望を見い出していく過程が描かれる。深い失意の中にいる主人公の胸中を繊細に表現した、マルタ・ニエトの迫真の演技が忘れがたい印象を残す。》
これは息子の失踪から10年後に息子に似た少年に出会って、その10年の年月の埋め合わせをするかのように近づきたい、触れたい母の思いと、そんな彼女を女としての眼差しで見つめる少年の思いが交錯するドラマで、スリリングな心理劇のようなところもあって最後までドキドキしながら観てしまった。
理屈では分かっていても、もしかして?の思いで少年を見つめ続けるヒロインの行動は確かに誤解されそうだけど、母親と息子というのは何か特別なもので結ばれているのではと思わせられたのは母親役のマルタ・ニエトの好演のおかげかも、まだ少年なのに母親ほど年の離れたヒロインに特別な感情を抱く少年役のジュール・ポリエくんの自然な演技もよかった。
あらすじ
ある日、エレナは元夫と旅行中の6歳の息子から電話を受ける。そのフランスの海辺からかかってきた電話は、彼女が聞いた息子の最後の声になってしまった。10年後、海辺のレストランで働いていたエレナは、どこか息子の面影を感じるジャンという少年と出会う。
原題 MADRE
129分
PG12
監督
ロドリゴ・ソロゴイェン・にえとの
キャスト
マルタ・ニエト
ジュール・ポリエ
アレックス・ブレンデミュール
アンヌ・コンシニ
フレデリック・ピエロ
YEBISU GARDEN CINEMA1 19:35〜観客20人程/183席


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