《『スモーク』のウェイン・ワン監督が手がける初の日本映画で、スペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説を基に、ある年の離れたカップルの異常性愛と、それを覗きながら狂気の領域に陥っていく男の姿を映し出す。ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里ら豪華キャストが出演し、背徳的で艶めかしい人間模様を織りなしていく異色のミステリー映画。》
これは観客を選びそうというか、終わってみれば、小説家の脳内小説のような、女の手の内で転がされた男の話のような気もしたけど、主人公をたけしさん演じる謎の男と見るか、西島秀俊さん演じるスランプ中の作家と見るかで解釈が違ってくるかも?
好きな映画とは言えないけど、出番少ないながら相変わらずいい味を出していたリリー・フランキーさんや新井浩文くんの軽妙な演技を見ているだけでも楽しめた。
ウエイン・ワン監督的には“夏の休日とふたつの愛の喪失についての物語”とのことなので、そのあたりも意識して観るのもよさそう。
ストーリー
1週間の休暇を取ったスランプ中の作家、健二が、妻を伴って郊外のリゾートホテルに滞在することに。そこで初老の佐原、若く美しい美樹のカップルに目を奪われた健二は、彼らの部屋を覗き異様な光景を目撃する。やがて健二は、佐原と初めて言葉を交わすが……
103分
PG12
監督
ウェイン・ワン
出演
ビートたけし
西島秀俊
忽那汐里
小山田サユリ
新井浩文
渡辺真起子
リリー・フランキー
品川プリンスシネマ2 14:25〜観客20人程/190席


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