日本舞踊協会関西支部の舞踊の会に出演させていただきました。
本会のプログラムに支部長であるお家元のご挨拶に「文化庁長官は『文化芸術活動は断じて不要でもなければ不急でもありません』と述べられております。このような時期だからこそ日本舞踊を通じて気持ちを明るくしていただきたい」と載っていました。
思い返せばこの二年間、母のお師匠さんの舞踊会が延期になり、まだ不安が大きく辞退させていただき、他の会も中止やお断りしたり・・・
コロナのせいで生活自体が変わってしまい、舞踊や演劇など芸能の世界もすっかり変わってしまいましたね。
下合わせも本番も厳粛な感染対策を講じられていて、人数や時間など制限を守りながら進められました。
多少バタバタとしましたが、お衣裳をつけていただき、かつらをつけていただいた瞬間、いろんな想いが溢れて感極まりそうに・・・
顔は50もいくつか過ぎるときれいにぬっていただいてもオバちゃんは隠せませんが、紫のお衣裳と、京風の鬢のかつらが素敵すぎて、年齢を忘れて喜んでしまい思い出すと恥ずかしい

出番前にお家元と延祐さん、吉栄佳さんと撮っていただき、いよいよです。
お稽古していただいたこと、先輩方に教わったこと、自分なりに勉強したこと、しっかり稽古したはずなのに、いきなりスーッと下手に行く振りで行き足りず・・・

しばらくヤバい・・と思いながら歩幅で調節してみましたが、移動するまで長い時間に感じました。幕間で打ち合わせしてもらったのに、お二人に申し訳ないです

それに形ばかりにとらわれて、唄や役どころを表現できてなかったのは先輩からご指摘いただいた通り。京都の風情や、京芸妓の動きや気持ちが表せてない・・今思えば渡月の人波に男性を見つけて駆け寄るのに全然出来てない

あー、もう一回踊れたら・・と思ってしまいます。
反省ばかりですが、踊り終わった一瞬だけは吉栄佳さんと楽しく写真撮影

手を振ってる写真は幕が下りて舞台袖に来たところをまゆちゃんが撮ってくれてました。


このような時期にも関わらず、来てくれたお弟子さんたちや友人。久しぶりに華やかな舞台を見て気持ちが明るくなったと言ってくれました。ありがとうございます。
このような機会をいただいて、お家元には本当に感謝しています。それにいろいろと教えてくださった延祐さん、一緒に楽しくお稽古した同じ歳の仲良し吉栄佳さん、本当にありがとうございました

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