■神様家族Z/桑島由一/ヤスダスズヒト/MF文庫J
いやいや、ほんとにZとは。
神様家族8巻のエピローグでたしかに書いていましたが。
ほんとにやるとは。
個人的には、神様の家を飛び出した佐間太郎とテンコが、たぶん行った先の人間界でいろいろな経験をしながら神様のところへ戻ってくるところへ描いてほしかったです。
まあ、それでは「神様」ではないのだけれど。
なので外伝扱いで1巻分くらいそれをやって、それから新神様としての佐間太郎とテンコに入ってほしかったです。
まあ、内容はそこそこだと思います。
桑島っぽく複数の物語を別々に進めていってある点でつながる、という感じですね。
会話と一般文章のバランスがよく、感情の起伏が激しいというか、おもしろいですね、やっぱり。
テンコがかわいいこと。
でも久美子さんも大好きなのでもうちょっと出番を増やしてほしいですねー。
最初のカラー絵の久美子さん、いいです。
で、今度は悪魔なのか違うのかもわかんない、不思議な存在が出てきました。
最後の佐間太郎とのやりとりですが、たしかにあれでは佐間太郎は反論できないかもしれません。
読んでて「くやしい」気持ちになるってことは、作者にすっかりはめられてるんでしょうねえ。
もうひとり、天使、とだけしかわからない者も。
というか、佐間太郎がなにも特殊能力がないのは、まだまだだってことなんでしょうね。
でも最初の頃と比べたらすごい成長してますよねえ。
お父さんとの付き合いがいいかんじになってきていますね。
そういえば、前シリーズの登場人物を違う形で登場させるのは常套手段ですが、霧島がなんかえらいことになってますが。
ただこのあとがちょっと心配かな。
このまま続けても前シリーズの悪魔との対決より盛り上がるとは思えないし。
どこに焦点を置きますかね。
(H20.3.3)

0