■第8話
中尾くんが来たことで、会社勤めのときにはなかった悩みや苦労が目立つんですよね。
今まではそんなのなんとも思ってなかったんじゃないでしょうか。
アカネさんにとっては自分の気持ちを再確認するいい機会だったと思います。
ひかりにとっては、人間と関わることで得はじめた喜びが崩れるのではないか、居場所がなくなるのではないか、というとても大きな心配ごとになっています。
ポポは、ひかりともっと仲良しさんになりたいです。
今のひかりは、誰かから思われる、ということがわかっていません。
桜。
この4つが非常にうまくからんで話が進んでいますね。
すばらしいです。
しかも、なぜ八重桜か?
物語世界は2月スタート時点で新学期なので6月頃なんですけど、現実はちょうど3月末です。
なので現実(ソメイヨシノ)にあわせて桜をクローズアップしているんですね。
桜は、新しい季節の始まりを示しているわけです。
アカネさん、ひかり、ひかりとポポの関係、それぞれの新しいスタートです。
・アカネさん。
タコカフェで行くことは決めていたのでしょう。
でも自分が買出しに言ってるあいだに、ひかりとお客さんが話しているところを見て、より気持ちが強く深いものになったんだと思います。
自分の言動がなぎさほのかひかり(&間接的にポポ)に多大な影響を与えていることに気が付いていません。
・なぎさほのか。
完全に脇役でしたね。
・ひかり。
それぞれが、自分にとって大きな悩み事をかかえていて、(アカネ←ひかり←ポポ)となっています。
前回、(なぎさ←→ポポ)の関係に一応気がついていますが、アカネさんのことで余裕がありません。
最後までアカネさんに対しては、一方的な思いです。
でもポポに対しては(思う)だけでなく(思われている)ということを感じて、((思われていることを察する)ことは大切なことだと認識します。
ここであたらしいハーティエル登場です。
人と人の関係というものは、どちらかが一方的に思うだけでは成り立ちません。
「お互いが」というのが大事で、そのことにひかりが気付いたことで目覚めたのでしょう。
ただアカネさんに対しては最後まで一方的で、相手によっての使い分け、話の流れが非常にうまくできていると思います。
ここまでのMHは登場人物が限られています。
ほぼなぎさ、ほのか、ひかり、アカネさんのの4人です。
とてもゆっくりですが、1年ものならではというところでしょうか。
しかし、広がりが少ないのでちょっと物足りないなーと思い出す頃ですね。
今回ポポがすごく成長していることがわかりますね。
ミポメポと同じような形態になったことで余裕ができて、また自分より後でひかりが仲間になったことでお兄さん的要素ができつつあるのでしょう。
最後、アカネさんは中尾くんのもうひとつのお願い事の話になると急にあたふたして逃げていきます。
これって、なぎさそのものですよね。
なぎさは、アカネさんとは同時期に学校に通ってないはずですけど、先輩としてとてもなついているのは性格が似ているという理由も大きいんでしょうね。
いやはや、30分でどんだけ〜詰め込むんだ、MHは。
一点、サブタイトルは「ひかりを〜」となっていますが、8話においてひかりはあまり重要ではなく、前回似たような体験をしている先輩というかオブザーバー的存在ですね。
まあ、「ここにいたい」と思う場所の再確認をして、次へつながるわけではありますが。

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