「ROOM NO.1301 #3 −同居人はロマンティック!?−」
小説の感想など
■ROOM NO.1301 #3 −同居人はロマンティック!?−/新井輝/さっち/富士見ミステリー文庫
んと、今回はサブタイトルと内容がかみあってなかったような。
あいかわらず健一くんの受け答え、というか登場人物との会話がおもしろいです。
普段何の気なしに使っている言葉なんですけど、改めて聞かれると答えや説明に困ってしまう感じ。
一般的な常識ではおかしいと思われていることがあって、健一くんはそのとおりに振る舞うのですが。
それはなぜおかしいの?と聞かれたときに「あれ?これっておかしなことだったけ?一番大切なことはなんだったけ?」という感じ。
自分と相手が同時にお互いに「それでいい」と思うことをやれば、世間からずれても別にいいわけですが。
だけどそういうことを、次々と重ねていってしまう13階の住人たちは、やはりどこかおかしいです。
いいんだけど、よくない。
そういうところがよく出ていておもしろいです。
ただ、あまりHネタに走るのはどうかと思いますね。
そんなんじゃなくても十分おもしろくできると思うのですが。
大海さんとは少し真面目に進展したと思います。
今回、物語中に答えらしきセリフがありましたけど、そうやってみんながすこしずつ大人になっていく過程を書いているのかな、と思いますね。
今回は途中ちょっとくどいというか、だらっとしたところがあったので、次巻はちょっと角度の違う話を入れてほしいなあと思いました。
#管理人さん(八雲)がいい味を出してきましたね。

0