ついに最終回です。
さみしいなあ。
やはりどこかでタイトルを聞いたことのあるような世間で人気があるものは、どこかしら他にはない、いいところがあるもんですね。
正直そんなに期待してなかったですけど、満月のしゃべり方の思いの深さの表現というか、あの抑揚の付け方はすごく心に残ります(もしかしたら単に声優さんのくせかもしれないけど)。
前半のOPのダンスもかわいかったし、その印象が強くて後半のOPはあまり見る気にならなかったのですが、後半のOP映像も結構いいですよね。
歌詞とそれとなく合わせてるし、順番に関わりのあるみんなが出てくるし、そのときのアクションもかわいかったり。
後半のどんでん返しな展開はいろいろとショッキングで。
こんなのもあるんだぁ、て。
で、記憶を失ったタクト、なぜか苦しみ出します。
忘れ草は完全には効かなかった?
タクトの思いの深さによって全てを忘れきってしまうことができなくてユーレイ化を防ぎきれなかった、ような感じでしょうか。
フルムーンはライブの最後にしばらくお休みしますっ、てファンのみんなに挨拶。
まあ手術だし、、、というか今現在は架空の人物なんだからどこかで終わらせないと、ね。
もともと1年っていう期限だったし、満月も決心ついてたんだろうね。
ファンにはまた帰ってきます、とは言ったけど、まあもうないだろうな。
タクトのユーレイ化?がひどくなって、、、
でも、ああ。。。
タクト、消えちゃった。
どうするの・・・?
なんか黒いものが出てきてフルムーンに襲いかかろうとしてたけど、あれが命を奪う運命ってことなのかな?
めろこが必死に追い払ってて、なんかみんなすごいよ。
それを見てフルムーンがめろこぉーって、、、でもめろこのがんばりに答えて自分も歌を歌い続けて。
みんな満月を生かすためにがんばってるんだ。
あ、でもなんかめろこも相打ちっぽい感じ。。。
タクトの消滅によって、フルムーンの変身が解けるっ・・・そこで指ぱっちんでちゃんとしたフルムーンに戻すやつが!
一瞬タクト復活?と思わせといて、実はイズミくんの仕業で。
みんなにフルムーンの立体映像を見せて、まあごまかしだけど。
めろこの願いだったから一応かなえておいただけさっ、なんて相変わらずぅ〜、っていうか「だった」って、やっぱりめろこも消滅しちゃったんだ。
死神なのに人間を生かそうとしたんだから、当然だよね。。。
で、なんとかライブは無事終了して、満月はいよいよ手術。
のどの手術だよね?
たぶん本当だったら痲酔が効いてて手術室に移動する最中におしゃべりはできないんじゃないかと思うんですが、まあそこはアニメなのでいいと思います。
大重さんとの会話(タクめろはどこ?)は他の人にはわけわかんないだろうな。
若王子先生よろしく。
で、ここからがラストの転結なんですけど、なかなかよかったと思います。
ある意味ベタではありますけど、英知くんをずっとひっぱったし、最後にタクト記憶喪失で解決?と思わせましたからね。
僕は十分ひっかかりました。
で、三途の川っぽいところで、タクト。
そこにいかにも女神っぽい感じの者が。
タクトの問いに「名前はありません」と答えるところなんか素敵ですね。
実際、聖書を読んでも神様は自分では名乗ってませんしね。
※日本語では「“私は在る”という者だ」というように訳されていたのが多いです。
タクトはなにか大事なことをしようとしてたってことだけしか覚えてません。
それが何だったか、相手が誰だったか、女神っぽい者に聞かれてもなにも答えられません。
この場面はなんかすさまじいですね。
めろこも入ってきて3者の問答、それと地上の満月の手術室との同時中継が静かですがものすごい臨場感がありました。
それぞれ、救いたい者からいろんなこと(=愛すること、守ること、大切にすること、など?)を教えてもらったから、自分が消滅しても満月を救いたい(タクト)、自分が消滅してもタクトを救いたい(めろこ)。
なんだか話が大きいというか、えらく美しい方向へ行くなあ。
土台にはやはり聖書を感じますね。
で、女神っぽい者はこのタクト、めろこになにかしら処分を与えようとします。
っと、たしかここで満月が目を覚ますんだっけ?
一応運命には勝った、ということだけど、なにかもの悲しい雰囲気です。
タクめろはいないし(夢で2人が去っていった)、手術は成功したけど声を出そうとしないし。
ジョナサンも見えてないみたいだったし。
これは、以前は死ぬことを覚悟してたから(=半分死んでた?→タクトの一歩手前の状態?)死神が見えてた、というイズミくんの解説でした。
場面変わって、若松円が(手術の成功祝に)満月にお花を買ってるとき、おいおいこれはもう絶対にタクトの生まれ変わりだろって感じありありの少年がっ!
円はほんとに満月好きになっちゃったかな?
ま、ファン第一号は大切にしなきゃね。
でその少年を見守ってるのが、あ、なんだ?めろこ天使に昇格!?
あれは天使だよね?
で、ここで種明かし、と。
タクトはまだ死神「見習い」の分際で禁断の忘れ草を飲んだためにユーレイになることもできなくなった(魂の行き場がない?)んだけど、愛する(命を大切にすること)を知った。
めろこはちゃんとした死神だけど同罪、だけど同じくタクトや満月に対して愛することを知った。
満月は人生適当(死ぬのは怖くないけど歌手になりたい。でも病気を治す(=手術)のはいや。)から、運命を変えても生きようとした。
という3者へそれぞれの評価として、
・タクトは転生して人間へ(前の人生と同じ試練あり、クリアできなかったら即ユーレイ)
・めろこは死神追放されて天使へ(自殺の罪を償った)
・満月は命を奪われずに生きる(自らの意思で運命を変えた)
という処分なのでした。
そうか、死神も神様なんだな。
イズミくんも言ってたけど、自殺した罪を償うために死神という嫌な役をやらされてるわけで、タクめろはそれぞれに自分の罪を償ったから死神から解放(追放)され、今の自分たちにふさわしい身分を与えられた、と。
めろこの天使はちょっと評価良すぎのような気が。。。
まあまずは満月とタクトを見守るところから天使のお仕事始めるって感じですか。
天使めろこ(ショートカットだし)かわいいなあ。
いつまでもしずんでる満月に、天使めろこからプレゼント。
離れの部屋に座ってる満月(ここで過ごした1年が忘れられないようですね)、あれれ、めろこのうさぎ人形がっ!
うれしい満月、うさぎ人形を追いかけて、追いかけて。
「・・・め・ろ・・こ・・・!?」
っていうかすれ声、すごくいいです。
満月、がんばって声を出してるじゃないですか!
うさぎ人形をつかまえた満月、すごくうれしそうっていうか愛おしいって感じですね。
人形が指した方向には、人間タクトがっ!
さらに追いかける満月、タクトのギターにぶらさがってるネコ人形を見て確信します。
ここでめろこがすれちがいに満月にささやくんですけど、これが何を言ったかちょっとわかりませんでした。
応援するような感じだったんだけど、ちょっとBGMに消されてよくわかんなかったんで残念です。
で、で、思い切って「タクトォーッ!!」って。
振り返るタクト、満月とめろこが置いてった天使の羽を見てちょっと思い出します。
「め、ろ、こ?」
見上げるタクトと満月、天使めろこが上空に舞い上がって消えてしまいます。。。
これで最初のお仕事は終わり、あとは仲良くね、って。
タクトにも見えたのでしょうか。
自分が意図せずに言った「めろこ」という言葉をキーワードにして、今度は満月のことを思い出したようです。
この、満月が人形を追ってくとこからの展開は、まさにラスト、って感じで、すがすがしく、ちょっと哀しいけどでもそれは希望の見えるもので、なんかもうすっごい引き込まれてしまいました。
満月、めろこ、タクトの3人主人公だったんだなーって、やっと気が付きました。
サブキャラだと思ってた死神の2人ですけど、後半はこの2人の成長物語っぽい感じでしたね。
死神の定義というか、位置づけ(悪魔とか悪者じゃなくて天使の予備軍?見習い?的な役)も見事でしたし。
大重さんと若王子先生も公認?みたいだし。
なんか、ほんといいお話でした。
何度も書いてますけど、英知くんは本当にあっけなく事故で亡くなってて、復活せずにそのままで、ずっといっしょにいたタクトへ気持ちが急展開っていうのはすばらしいと思います。
逆さ文字じゃないですけど、英知くんが命を奪う一番の原因だった、てことですね。
でタクめろが正文字で辞書に自分たちの名前を書き込んだりとか、めろこの導きでタクトが好きっていう自覚を持ったことなど、女神っぽい者の側からしてみると結構想定外のことがあったんじゃないかという気がします。
いろんなことが重なって、最後の運命の分かれ道で、チャンスをもらえるような前向きというか、命を大切にする心を持てた3人はほんとにすごいです。
さ、原作も読んでみようかな。
ちょっと絵があれですけど。。。
(H17.7.21)

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