■リビスの翼/作:円山夢久/絵:絵楽ナオキ/電撃文庫
うーん、物語はすごくよいと思うんです。
なんというか、はじまりがあって、すこしずつ進んで、広がって、つながって、終わりにびっくりがあって。
いや、「いい」としか言いようがないんですけど。
でもインパクトが少ないかなあ。
設定もおもしろいんだけどね。
ウィーズルとか。
ウィーズル少女、シャアンとか。
主人公トールのお父さんとかね。
最後のほう、レイディ=ゴーダ(トールの祖母)が、トールを好きになりかけたのに・・・みたいなことを言ったのですけど。
もうちょっとそう思える言動が欲しかったですね。
あと、最後のどたばたでトールに翼が生えそうになっている付近のことがよくわかりません。
雰囲気で読み流してもいいとは思うんですけど、ちょっとギスティスとかトールのルーツがわかりにくいというか。
まあいいんですけど。
ということで、物語の進み方、展開などほんとによいと思うんです。
これぞ「物語」だなあと。
でもライトノベルに期待するのは、ちょっと違うかなあというのがあってですね。
いい進め方だけど、ちょっと弱いかなあ。
最後もハッピーエンドとは言い難いし。
っていう感じです。
(H22.4.10)

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