■いちごのA/七瀬あゆむ/ヤングジャンプコミックス
七瀬あゆむ・・・?なんだっけ?
以前になんかいい漫画書いてたような。
って思ってためしに読んでみたのですが。
いやあ、なんとわかりやすい学園青春スポーツ&ラブ漫画でしょう。
かなり前のものでしょうか。
絵がちょっとこなれてない感じでしたけど、でも後半の展開はなかなか熱くてよいです。
怪我してサッカーができなくなった高校生少年男子と、その代わりにサッカーに打ち込むようになった幼なじみの女子(まい)。
まあ幼なじみ以上という危うい関係ですね。
全然別に、サッカーをしているその主人公男子を好きになった女の子(白木さん)が、体をエサにして奪い取るのですが。
といったら悪女っぽいですけど、自分はサッカーができないし、また怪我を理由に逃げてるところもあるし、でもまいはめげないでまっすぐにサッカーに取り組んでて輝いてるし。
で卑屈になっているというか。
まいを意識しているけど、なんだかうまくつきあえないしね。
っていうことがいろいろ混ざって白木さんとつきあえば、なんかなるかも、みたいな感じでしょうか。
いや、青いですね。
その後からがおもしろいです。
白木さんは本当に主人公のことが好きで、物語中あきらかにはされてませんけど、たぶん少しでもいっしょにいたいというのが理由で、なりゆきのまま女子サッカー部に入ります。
でもまあなりゆきだし、適当だったんですが。
11人ぎりぎりなので、ある試合に出なければいけないことになって。
最初は適当。
でも目立てば(いいプレイをすれば)主人公にほめられる、と。
次第に一生懸命試合をするようになる。
でも邪魔とか失敗する。
でもチームのみんあは怒らない、逆にはげまされちゃって。
いつのまにか無心で試合してた。
という、、、とても熱い物語なのですよ。
主人公誰?白木さんじゃね?
っていうくらい、後半は彼女の物語だったんですけど。
まあ、一生懸命なまいを見てて、主人公は自分を反省して、昔のように自分はプレイできないけどコーチとして協力することはできる、と。
それとやっぱり白木さんとはつきあえない、と鬼のようにつきはなしたり。
というように、途中で自分の気持ちに正直に行動するようにしたのがいいです。
まいは、とにかくサッカー真正直で。
こちらは半分くらい自分でも主人公を好きなのを自覚しているようでしたね。
ただ、今はサッカー、だと。
とにかく素直で一生懸命で、人を疑わないない、絵に書いたようないい娘なんですよね。
いい娘すぎて、ドラマは本人にはなくって、まわりで起こっちゃうんですけどね。
だからといって存在が薄いわけでなく。
だらだらっとした感想になってますが、なつかしいというははずかしい感じの、とてもまっすぐで熱い青春物語でした。
(H21.7.8)

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