ある日のこと。
るきさんがお昼ごはんをつくり終えて、台所から出てくると、居間でぺたぞうが一人もそもそと何かを組み立てています。
どうやらプラレールを組み立てている様子。
ぺたぞう:「むーん」
なにやら腕組みしたまま動かないぺたぞう。
悩んでいるようです。
るきさん:「どうしたの?」
ぺたぞう:「なかなか面白いレイアウトが思いつかないの。」
作りかけのプラレールを組んだり壊したり。
このところ、ぺたぞうは会社で忙しい役職についてしまい、毎日夜中の1時帰りが続いていました。そんな中、毎晩一畳プラレールを眺めながら新しいレイアウトを考えているようでしたが、考えているのか寝ているのかわからないぐらい疲れ果てている様子です。
今日は日曜日で、やっとのんびりとプラレールを触れる日。
気合を入れてプラレールの箱を出してきたはいいのですが、長いブランクがプラレール感を鈍らせている様。
レイアウトのコンセプトが定まらないまま、早く組みたい一心で作り始めてしまったたま、収集がつかなくなっていました。
るきさん:「どうしようか思いつかないのですか?」
ぺたぞう:「むむむ」
るきさん:「では、L字にしてみてはどうですか?」
ぺたぞう:「!!」
るきさんの助言で、何か思いついた様子のぺたぞう。
ぺたぞう:「るきさん、そっちの方を6階まで上げてもらえる?」
るきさん:「??」
いわれるままにプラレールを組み立て始めるるきさん。ぺたぞうも反対側の1階を作り始めます。
ぺたぞう:「1階部分のループを逆側にして、その先に坂曲線を入れてください。」
るきさん:「さかきょくせん?」
ぺたぞう:「その先で坂レールをクロスさせて、大鉄橋につなげてください。」
るきさん:「さかれーる?だいてっきょう?」
ぺたぞう:「そのまま2回カーブすれば、こっちの6階をつながります。」
るきさん:「どっちにかーぶするの?」
ぺたぞう:「できたー!」
るきさんをこき使って久しぶりのプラレールを完成させたぺたぞう。
横から見るとこんな感じです。
さて、上から見ると…
ぺたぞう:「カシオペヤプラレールです。」
5つの円と、それをつなぐレールから出来たレイアウト。
カシオペヤ座の形になっています。
横8レール、縦4レールに入っているので、これも一畳プラレールです。
今回の特徴は、クロスポイントがたくさんあること。
上下での密度は通常の一畳プラレールよりも少ないですが、クロスポイントの数は多く、そのポイントでの複雑さはいつもよりもはるかに高くなっています。
こんな感じです。

あっちからきて、こっちへいって、こっちからきて、そっちへいって…(笑)
見た目の複雑さは一畳プラレール以上。
もちろん、すべてで1本の往復線路です。
久々に作った割にはおもしろいものが出来て、ぺたぞうも大満足。
内側から見ると、まるで高速道路の立体ジャンクションのようです。
いったん上まで上がったあと、同じ構造中を縫うようにまた1階まで下がってくる構造のため、より複雑化しています。
途中に鉄橋を配置できる箇所が、実は現在の一畳プラレールよりも多い構造となっているこのカシオペヤレイアウト、より練っていけば、もっと面白いレイアウトになりそうな気がします。
夫婦でくみ上げたカシオペヤプラレール。もっと面白いものにしていけるといいですね。

29