夏休み直前。
会社が終わったぺたぞうは、学校が終わったちびぺたと合流し、たくぱぱさんと一緒に新幹線に飛び乗りました。
目的地は
「はわい」。
ぺたぞう:「姫路で乗り換えて、そこから特急スーパーはくと。」
たくぱぱ:「乗り換え時間は13分だからダッシュね。」
そう、はわい、ははわいでも、鳥取の東郷湖のほとりにある
「はわい(羽合)温泉」なのです。
実は、湖に突き出た半島にある
「はわい温泉」の、一番先に、ひとつの島が丸々ホテルになっている、
「湖上の宿、千年亭」があります。
このホテルの大広間に100畳のレイアウトを設置する、という話が持ちあがったのです。
■千年亭HP(温泉)
http://www.sennentei.net/category02/
話を持ってきてくれたのは、2年前にぺたぞうたちを鳥取のコナン館に呼んでくれたべーやんさん。
■鳥取での初開催
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/709.html
そこから先、鳥取ではぺたぞうでんしゃ王国の鳥取支部的な動きをする
「ぐりーんプラレール委員会」を結成してコナン館や若桜鉄道とのコラボを推し進め、東京に来てはパンツを晒し……いや、さまざまな案件で設営メンバーとして活躍するというベーやん氏が、今回は千年亭さんとのコラボの話をまとめて来られたのです。
鳥取駅でベーやん氏、そして先行していた寅さんと合流して山陰道を走り、真夜中に千年亭入りしたぺたぞうたち。
翌朝、まさに湖上の宿のゆえんたる、手を出したら湖、という露天風呂で朝風呂をいただいたあとに、早速設営開始!
何せ100畳という巨大レイアウトに、現状4人での戦い。
いくら最強チームのぺたぞう、たくぱぱさん、寅さん、べーやんさんとは言え、時間は足りません。
まず、キーポイントとなるのは中央の通路を舞台の上まで突っ切らせ、その上にそびえるゲート構造を作ること。
せっかくなので、舞台上のレイアウトは地上レイアウトと関連性を持たせる、ということで、地上から登っていくひな壇を、舞台上で完結させ、その頂上にゲート、という無茶な作戦を考え出したぺたぞう。
図ってみると、ゲートの高さは20段。そして、舞台上から地上の高さは10段。
したがって、30段のひな壇という前代未聞の巨大ひな壇になることに。
手がけるは元祖ひな壇職人のたくぱぱさん。
ぺたぞうもサポートに入り、ひな壇の位置を微調整し続けます。
ところが…
ぺたぞう:「これ、やっぱりどう考えてもスタートが手前過ぎた。1mは手前すぎる。」
たくぱぱ:「どうする?机ごと動かす?」
ぺたぞう:「いや、机を積んじゃおう。机on机で。」
あまりに手前、舞台に達する前で30段に到達してしまうため、根元がすべてソロ30段橋脚になってしまい、このままではこのひな壇だけで部材をすべて使い切ってしまう計算になり慌てるぺたぞうたち。幸い、座卓が大量に余っていたので、机を机に載せて地面も段々に上げていくことにしました。
これはおもちゃショーでくもん出版さんがボール転がしレイアウトで使っていた技。
いいものはどんどん取り入れる姿勢です。
高くなるにつれて机の上に載らないと作れなくなってきた部分は、ちびぺたと、仲良しのべーやんさんの息子「カツオ」氏が担当。
しかしそれでも30段まで行くと危険なソロが増えるため、26段で断念。
とはいえ、これまでにない巨大ひな壇になりました。
さて、ひな壇と反対側のスペースは、少しジオラマ的な要素を持ったレイアウトを設置することに。
ゲートの反対側の門柱である一畳プラレールから引っ張り出した直線に、16連の瀬戸大橋をかけます。
ここで到着したのが、神戸の新星
「じゅん」さんwithジュニア。
生後10ヶ月での初登場となったジュニアは、
「じゅんさんジュニア」略して
JJと呼ばれることになりました。
というわけで、じゅんさんとJJ、ぺたぞう、べーやんさんでジオラマ的レイアウトをどんどん作っていきます。
まずは、16連瀬戸大橋を強固にするためのらせん構造をじゅんさんとべーやんさんで設置。ぺたぞう、寅さんは周回レイアウトをつなげて行きます。
夕飯前には、ひな壇、一畳プラレールからの瀬戸大橋16連、ジオラマの周回基本部分は完成。ほぼ、全体的な姿は見えてきました。
そこに夕食後到着したのは、女子理系プラレーラーのともちゃんさん。設営&温泉&ダイビングのために、わざわざ合流してくれたのです。
ともちゃんさんも含めてラストスパート。
ともちゃん:「先日いろんなおもちゃを触る機会があって改めて思うのが、プラレールとかレゴとかのパーツ精度の良さっていうのは、高いクオリティあってのものなのだな、と。プラレールって、パチってはまるから気持ちいいですよね!」
50年以上規格が変わらない、ということで有名なプラレール、パーツ精度のよさがともちゃんさんにはとても気持ちいいようです。
しかし、そこには立体系プラレーラーだけがよく知る例外もあって…。
ぺたぞう:「ほう……では、新大鉄橋の組み立てをお願いしようかのう…」
どういうことかわからずに新大鉄橋の組み立てを始めたともちゃんさんに、ロットにより生産国が違い、その結果同じパーツがはまらない、という新大鉄橋の問題点が襲い掛かり、絶叫が響きます。
ともちゃんさん:「なにこれ!はまらない!はまらない!!」
そしてジオラマ側の中央に、じゅんさんと、そのともちゃんさんが苦心の末に組み立てた赤い壁が屹立し、1日目の設営は終了となったのでした。

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