さて、GW4000キロの旅が終わった翌日。小学校を終えたちびぺたを乗せて、ぺたぞうの車は横浜に向かっていました。
実は北海道新幹線で青函トンネルを渡ろうとした直前、メールが入ったのです。
「港南台プラレール 警報級暴風にて倒壊 救助請う」
GWの旅が始まる前、ぺたぞうとさわさんは大船のための部材を届ける傍ら、そのルート上にある港南台の住宅展示場にてレイアウトを設置してきていたのでした。
レイアウトはこれまでも実績ある一畳プラレールとトミカシステムの融合、すなわち「ヨコハマダウンヒル」でしたが、今回住宅展示場のモデルルーム建て替えサイクルにより、設営場所を取り囲む壁のように建っていたモデルルームの一角に穴が開いてしまっていました。
そこに、関東を襲った警報級の暴風が直撃。さらに間の悪いことにテントも移動中だったということで、全面倒壊と相成ったとのことでした。
しかし全員の行程がびっちりと埋まったGWの最中には、どうしても人員を手配できず、戻ってきた翌日に緊急出動となったのです
現地に到着したぺたぞうたちを待っていたのは、完全倒壊したレイアウトと、さらにそこに降りしきる本気降りの雨。
雨の中とにかくまず部材を片付け、机と板をテントまで運びます。そして、そこで濡れた板と部材を拭いていると、どんどん広がってくる水溜りで再設営場所の地面は沼に。
涙の出そうな再設営となってきていましたが、ここでどういうわけか盛り上がってしまったのがちびぺた。
ちびぺた:「さらばー、ちきゅうよー!うちゅうーせんかんー!」
航海長さんの車に同乗したときに聞かせてもらった宇宙戦艦ヤマトのワンフレーズだけ覚えていて、それを延々と繰り返し上機嫌に歌いながらびっしょびしょになりつつもどんどんレールをつないでいきます。
ちびぺた:「パパ〜。はしげたが、おいてないよ!パパのまけだよ!!」
ぺたぞう:「お前…強いな…。」
というわけで、ほぼGWの旅13日目と言ってもよい、雨の中の横浜再設営は無事夜8時を過ぎたころ完成し、ちびぺたと二人、日野のインター前のスーパー銭湯でじっくり暖まり、うまいものを食って帰路についたのでした。
……この2日後、再び警報級の暴風に襲われた関東。このレイアウトは上部瀬戸大橋を吹き飛ばされたものの、何とか倒壊は免れたとのことでした。

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