さて、北海道の朝。
空転さん:「サーセン!起床事故!」
ぺたぞう:「40秒で支度しな!」
朝からあわただしくホテルを飛び出したぺたぞう達は、朝6時、最初のスーパー北斗に飛び乗って札幌を目指します。
そして北斗の中でぐーぐー寝ながら、約4時間の旅の末、札幌に到着。
感慨にふける間もなく、地下鉄に飛び乗り向かったのはここ!
2年ぶりの札幌ドーム!!
実は今回、2年ぶりに札幌ドームでの野球の試合の、北海道新幹線コラボブースにレイアウトを作れ、とのお話をいただいて、ぺたぞう、航海長さん、空転さん、ちびぺたの4人ははるばる札幌までやってきたのでした。
しかし、そのままでは部材が無い。そこで、空転さんがレンタカーでトラックを借ります!
ちびぺた:「乗りたい…」
ぺたぞう:「欲しい…」
これでまずは近くの宅急便集配センターまで約30箱の部材を取りに行きます。
そしてそれを搬入したあと、ぺたぞうは現地ディレクターさんと合流して設営場所に机のセッティング。空転さんと航海長さんはトラックで近くのホームセンターへ向かいます。
というのも、今回は3ゲームで1サイクルな野球の試合が、3サイクル分の長さのイベント。しかし、途中にサッカーの試合が入るため、その間は一度撤去、そのあとに再度セッティングという難題なのです。
しかも再セッティングのときまではさすがにぺたぞう達も居られないので、一度撤去の際に撤去はせず、板の上で設営して板に多少固定し、それを切り離して倉庫に移動、再セッティングのときはそれを持ってきてまたつなぎ合わせる、こうすればプラレーラーがいなくてもセッティング可能!という作戦だったのです。
そのための板を8枚買いに、空転さんたちはホームセンターに向かったわけです。
ところがドーム班が机を並べている最中の雑談で…
ディレクターさん:「そういえば、サッカーの試合中止になったそうです。だから、一旦片付けをする必要がなくなりました。」
ぺたぞう:「おお、それは楽になりますね、架橋とかもできるし」
そう、分解すると架橋部分はどうしても一旦解体になってしまうので、今回は架橋をしないレイアウトにするつもりで居たのでした。が、分解しなくていいならば、別に架橋してもかまわないわけです。
ぺたぞう:「いろいろ面白いことができるようになりますね………あれ、それって、板、要らなくなりません?」
ディレクターさん:「そうっすね、板、要りませんね。」
ぺたぞう:「………」
ディレクターさん:「………」
ぺたぞう:(大慌て)
「くーてんさん!くーてんさん!板買っちゃった!?」
空転さん:
「はーい、無事、購入、今トラックに8枚積み込みましたー。」
ぺたぞう:
「実は、板、要らなくなって。」
空転さん:
「…………はい?」
ホームセンターさん、気前よく返品に応じてくださったそうです。ご迷惑をおかけしました…。
……気を取り直して。
今回は横に10m、縦に2mというとても細長いレイアウト。
なので、それを中央で2つにわけ、そこを1畳プラレール2つで架橋。
その両側にそれぞれ4m近いひな壇を掛けて、上部に貫通する瀬戸大橋をかける、というイメージを急遽作成。
瀬戸大橋の両側反転構造については何も考えてないですが、まあとにかく設営を開始。

(暖色側の島のひな壇構造)
戻ってきた空転さん、航海長さんも設営を開始、とにかく黙々と「暖色島」のひな壇構造を作ります。その構造から引っ張り出したダブルクロスはぺたぞうがセッティング。

(暖色島のダブルクロス)
そして、一畳プラレール側とひな壇構造の連結は、一畳プラレールナナメモチーフの中央に突き刺さる直線からの左右分岐という構造に空転さんが苦戦。

(中央の一畳プラレール×2架橋構造)

(中央でクロスしながらレイアウトに進入)
後日、空転さんがこの苦戦を図にしてくれました。
なんとかそれが見えてきたころ、若者が2人、ぺたぞう達のお昼ご飯を持って登場しました。
彼らは北海道プラレール同好会のメンバー、「やは」くんと「みっちゃん」。
実は、今回北海道を訪問するにあたり、事前に空転さんが設営参加をセッティングしていてくれたのです。
というわけで、若者2人に「寒色島」のひな壇をお願いして、さらにはレイアウト設営をたのしんでくれたディレクターさんに瀬戸大橋の反転構造のベースとなるらせんタワーを丸々依頼する、というとにかく分散作業

(寒色島反転構造)

(暖色島反転構造)
その間にぺたぞうがとにかく中央を貫通するロング大鉄橋をかけます。

(暖色島裏側から…中央を突っ切るロング瀬戸大橋)

(寒色島裏側から…中央を突っ切るロングプラロード大鉄橋)
その成果で、予定の時間よりも前に横10mのレイアウトが完成。

(全長10mレイアウトの全景)
そして、ちょうど終わり近辺のころに、どこからどう見ても完全にサラリーマンな格好をした紳士が到着。
彼こそ、北のモデラー「まつ」さん。
そして、まつさんを交えて、メンバー全員で本日の合宿所に向かいます。
阿鼻叫喚の合宿はまた次のお話で…。
6日目、5月2日、函館〜さっぽろ〜札幌ドーム〜すすきの 334.7キロ 合計移動距離は2583.2キロになりました。

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