夏の国際鉄道模型コンベンションを主催していた日本鉄道模型の会さんが、今年から冬にも東京芸術劇場にて「鉄道模型芸術祭」を開催されるようになり、記念の第一回に夏の縁もあってお呼ばれしたぺたぞうたちは、クリスマスに池袋に集合していました。
■夏の国際鉄道模型コンベンションの記事はこちら。
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/780.html
集まったメンバーは、ぺたぞう、ちびぺた、寅さん、トミプラ、そーなん、あくるさん、茶々姉。
そして今回は春に長いこと東京に滞在し、ぺたぞうたちとともにプラレール三昧の日々をすごした盟友べーやんさんが、遠路はるばる鳥取から駆けつけてくれました。
■春のべーやんさんの様子
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/753.html
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/757.html
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/758.html
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/762.html
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/763.html
到着して5分、部材の運び込みで踏ん張った瞬間にズボンが炸裂するという、なかなか真似できないキャラクタライズを見せてくれたべーやんさん。
そういえば過去にもズボンが裂けたままレイアウトを制作した奴がおりました。
■水戸での事件
http://star.ap.teacup.com/pettanesa/682.html
設営する場所はこんな、円形の吹き抜けホール。
上からレイアウトを見ることができるというすばらしいロケーションです。
さらに、敬愛するレゴトレインのみなさまもお隣にご一緒。
ところが、円形のホールであることが、あとでぺたぞうたちを悩ませることに…。
さて、設営開始。
今回のレイアウトは2つの2畳をエビナスタイルで連結し、手前に作った真性ひな壇2島と四角い架橋で繋ぐ、という作戦。
机が短かった時のために作られた省スペース型2畳のエビナスタイルが通常のサイズの2畳に乗ると、横向きの楕円に直線7本を取ることが可能になるので、せっかくなので往復プラレールのスイッチバック構造(最低直線6本)を設置してみることに。
トミプラがこれを担当したのですが、他に先行してとにかく部材が尽きるまで積み重ねた結果、そちらの島のエビナスタイルがこの往復プラレールスイッチバックの合間を縫う、という本末転倒な状態に(笑)
この無茶な状況にぺたぞうが燃えます(笑)
ひな壇側は、いつもの簡易的斜めひな壇と違い、今回はもともと開発された際の真性ひな壇構造を2.5畳を使ってダイナミックに。
この構造の場合、ひな壇の反対側の対称構造の内側に大きな空間ができるため、この空間を使ってひな壇で上ってきたルートを下げる構造、通称「ひな壇の返し」を制作。
このとき、ひな壇の開始前の直線と終了後の直線がナナメ楕円を作ることに気がつきました。考えてみれば当たり前のこと。
そして、製作途中で全体の架橋位置あわせ。ところが…。
ぺたぞう:「なんでこんなに直線が歪む…?」
地面のタイルにある直線を基準に全体の位置を合わせているのですが、どうしても架橋がハの字になり、困惑する一同。
何度も机を動かし、直線に位置あわせしますが、それでもハの字は修正されません。
そこでぺたぞうが気がついたのは…。
ぺたぞう:「……まさか、この直線って、円形ホールで扇形になってたりしないよね…」
正解…。そもそも地面の直線が直角平行のグリッドを作っていなかったのでした。
何とかみんなで必死に位置あわせしたあとは、駆けつけたたくぱぱさん、さわさん、空転さんとラストの瀬戸大橋架橋。

左利きのべーやん氏が地下直線を結んだため、そのあと増し締めしにくくて難儀することに…(笑)
ところが、エビナスタイル側の横向き楕円と位置あわせすると、ひな壇側は対称構造の始まり側ストレートぐらいしか乗せる位置がないことが判明。
そうすると、ひな壇同士の架橋は、返し構造同士の架橋ぐらいしか、横向きのジョイントがありません。
つまり、結び目構造が瀬戸大橋ライン上に発生することになります。
この結び目構造が難航。真性ひな壇は、ひな壇前とひな壇後がS字プラス直線2本で移相しているという構造のため、その前後を渡る構造が非常に作りにくい。どうしても同じS字構造を通らざるを得ないため、繋げるときには外側に大きく振られてしまうという弱点がありました。
そこで、ひな壇前とひな壇後の位相をひな壇を経由せずに直結できないかと検討する理系高専チーム。
しばらくの検討の結果、対向式ダブルS字の配置で直結可能なことを証明。
不思議な構造に見えますが、ダブルS字を線対称で反転させればただのエンドループ構造です。
この結果、無事架橋上の瀬戸大橋ラインも完成。
こうして、夜9時過ぎ、無事東京芸術劇場の吹き抜けホールに冬の巨大レイアウトが完成したのでした。
つづく!

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