3月初旬。
けいぷらの面々が敬愛する先輩プラレーラーである、鈴鹿電池鉄道の航海長さんから、名古屋鉄道パラダイスというイベントに参加するので一緒に作りませんか、というお誘いをもらった一同。
寅さん:「行きます行きます」
トミプラ:「俺も」
ぺたぞう:「いくー!!」
というわけで、3人はぺたぞうの車に乗り込み、東名高速を6時間かけて名古屋に到着しました。
設営日は夜10時までかけて設営。今回寅さん、トミプ、ぺたぞうは古石場文化センターと同じコンセプトの、3つの一畳プラレールを並列し、その間を瀬戸大橋をふんだんにつかって結ぶ、という作品を作ることにしました。
ぺたぞう:「では各自、土台をつくるべし」
というわけで、斜めモチーフが持っている左右連絡直線6本をすべて回るレイアウト、通称「土台」を各自作り始めます。
この土台で、最初にすべてのルートを回ってしまうことで、最初の5段程度を稼ぐと共に、上を作る際のベースとするのです。
全てのルートをまわるコースは固定されておらず、担当者が自分で考えて、次にどのルートを通るかをすべて決めていきます。効率的に作れば少ない段数ですべてのルートを通れますし、下手につくると何段まわってもすべてのルートを通り切れません。
けいぷら設営班は指示無しでこの土台を、およそ7段以内で作れて一人前。今回は3人で3個の土台なので、いつもはディレクションに徹する(つまりサボる)ぺたぞうも一緒に1つを担当します。
すると…。
寅さん:「終わりました。5段です。」
トミプラ:「こちらも5段です。」
ぺたぞう:「くっ…6段…負けた…」
寅さん:「最初にできるだけ内側から埋めていかないとダメっすよ」
ぺたぞう:「はい…すみません…」
もはや若い子たちの時代のようです(笑)
そして空中を瀬戸大橋でつなげ、3畳プラレール要塞の完成です。
航海長さんはジオラマ的レイアウト5m×10mを担当。中央に島を作って、そこと外周を結ぶ橋をガーター橋を並べて設置します。
航海長さん:「なんか、斜めになっておらへんか」
橋を支える金属のバーがローリングしているからか、どうも橋が斜めにねじれ。
首をかしげながら橋を修正している間に、寅さんは最外周の、航海長さん名物ロング踏切を設置。しかも、わざわざこのためにエコ踏切を大量に持参して貸し出していました。
ぺたぞうとトミプラはプラレールアドバンス用コースを3つ設置。どれもくねくね曲がりますが、問題なく走行して周囲を驚かしていました。
ぺたぞう:「コツは、とにかく走らせることです。走っている姿をじっと見ることで、線路の状態を確かめて、問題がどこに起きているのかを把握してすべて直す。これがアドバンスを安定的に走らせる方法です。」
それにしても航海長さん、寅さんとトミプラが並ぶと、まるで師匠と弟子のよう。
ぺたぞうはその様子を写真で撮っては、「師匠と弟子」シリーズを創作していました(笑)
夜10時に設営を終えた一同、カーナビの指示に従って人気のない川の堤防を走らされたりしながらもなんとかホテルにたどり着き、翌日に備えて夜中の1時まで宴会してから眠りについたのでした。
翌日はイベント当日です。

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