るきさんは結婚に際して、ひとつの心配事がありました。それは、自分よりも年上の「義弟」となるぺたぞうの弟くんが、るきさんのことを年下の「義姉」としてちょっとやりづらくて困っているのではないか。と。
しかし恥ずかしがりやのるきさん、そんなことを本人に聞けるはずがありません。
そこでぺたぞうが代わりに聞いてあげることにしました。
その結果は、結婚式の弟君スピーチ。
「年下で困ったりはしていません。おねえさんとは呼ばないかもしれないけど、るきさんと呼ばせてもらいます。」
ぺたぞうは自分の弟ながら、すばらしい弟だと感動したそうです。
…で、そんな美しい家族愛がプラレールになにがつながるかというと、それを聞いてくれたご褒美に、るきさんがぺたぞうに、プラレールを買ってくれたからです。
買ってくれたのは、
ナップフォードステーション
。
ぺたぞうはトーマスにトラウマがあるので基本的にはトーマスのパーツ群には手を出しません。
しかし2005年プラレール博で飾られているこの駅を見たときには、その迫力にぺたぞうはトーマスであることを考えずに購入することを決意したのでした。

内容は、4車線の駅。その点だけ考えると、トレインケースと特に変わらず、また、駅長さんセットの巨大駅や、ユリカモメセットの駅のギミック、プラロードと一緒に遊べるところなどと考えても、駅としての機能は決して高いものではありません。
しかし、日本にない「風景」がそこにあるのです。
イギリスの駅の風景そのものが再現されています。
ぺたぞうは実はシャーロックホームズが大好きだったりしますが、そのホームズが、汽車にのっていろんな町へ事件を解決しに出かけていったパティントンの駅が思い起こされるのです。
ぺたぞうはその雰囲気にノックダウンでした。

そして、るきさんに買ってもらい、よろこんで組み立て。
なんと、並列4車線だけでなく、直列2車線の大きい駅にもできます。

これで、6両編成の、いっぱいつなごう700系セットの新幹線も停車できます。
ぺたぞうは大満足です。
るきさんはすばらしい嫁だ。もう一生離すまい、と心に誓うのです。
しかし、そんなぺたぞうは大切なことを忘れていることをわたくし、ミドリガメのしろは気がついています。このページは一畳プラレールです。しかし…。
ナップフォードステーションは大きすぎて一畳プラレールにくみこめません!
はやくるきさんの巧妙ないたずらに気がつくのだ、ぺたぞうよ…。

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