9月26日夜。
折りしも従姉妹が入籍したり、友人夫婦に次女が誕生したその日の夜、ぺたぞうは会社帰りに高砂はプラたくに立ち寄っていました。
目的は、
「斜めになって倒壊寸前」と言われるプラたく2代目一畳プラレールの建替え。
斜めになっているのは絶対に床のテーパーのせいであって安全性に問題があるわけではないと信じて疑っていないぺたぞうですが、まあそれでも3ヶ月経ったので再構築することになったわけです。
今回は併設サロンにケロさん、さわさん、くわまんさん、寅さん、うさQさんがご来訪いただき、にぎやかな中ですが、ぺたぞう一人でまっさらになったプラレール台の前に立ちます。
というのも、今回はぺたぞうには目的があったのです。
ぺたぞう:「S字ずらしレイアウトの中に存在する斜め可能部位を発見したい。」
今回はたくぱぱ店長の依頼により、
「密度は薄めに。手が入りません。」とのことで、斜めモチーフではなく、S字ずらしモチーフで考えているぺたぞう。とりあえず3×6のオーバル2つをS字ずらしで並べます。
ぺたぞう:「S字モチーフというのは、すなわち8の字レールが前後に結合したものの一部です。そして8の字レールが前後に連結したものは2つの円の結合点であり、8の字レール同士の結合点から垂直方向を長軸とした2×4の楕円が存在している証拠なわけです。」
一同:「???」
ぺたぞう:「つまり、ケプラーの第3法則が冥王星の存在を予言したように、このS字の存在はS字ずらしレイアウト中に斜め楕円が存在することを予言しているのです。」
たくぱぱさん:「ケプラーって、あの高圧洗浄…」
ぺたぞう:「それはケルヒャー。」
たくぱぱさん:「はい。」
ぺたぞう:「そして、それが発見されれば、現存している左右向きの直線と合わせて、plalayout氏が発見した一見不可能そうに見えるおにぎり型の三角形、通称「れいちゃんのおにぎり」をレイアウト中に組み込むことが可能になるのです。」
■参考文献「れいちゃんのおにぎり」存在証明
http://photozou.jp/photo/show/2549111/132608356
というわけで、S字レイアウト中に、この「おにぎり型」が存在するかどうかを、まず一人静かに追っていたぺたぞう。
ぺたぞう:「見つけた……けど……一畳に入れるにはそのままでは大きすぎる…。」
そう、ぺたぞうが発見したのは、
「左右向きの直線と合わせてれいちゃんのおにぎりになる斜め楕円」ではなく、
「上下向きの直線と合わせてれいちゃんのおにぎりになる斜め楕円」だったのです。
この斜め楕円は先ほども言ったように長軸方向は直線換算で4本分。しかし、一畳プラレールでは前後方向に直線4本分あると、レイアウト台をはみ出してしまう(=一畳に収まらない)のです。
ぺたぞう:「これは…全体をそもそも少々斜めにするしかないか…」
うさQさんにお手伝いいただいて全体を斜めにし、なんとか「れいちゃんのおにぎり」を左右対称にレイアウトに組み込む方法を検討するぺたぞう。
しかし…。
ぺたぞう:「ダメだ、どう頑張っても中央にできるこの2本の直線に橋脚を干渉させずに突破することが出来ない…。」
この中央の壁の存在に、立体一畳プラレールを成り立たせることが出来ずに断念したのでした。
たくぱぱさん:「あれっ?3代目プラたくプラレールはもう解体!?」
ぺたぞう:「おにぎりの組み込みは諦めました。通常のS字で行きます。」
そして、そのタイミングで丁度到着した
「大阪の一畳プラレールの人」こと「エクストリームお兄さん」(通称厄介くん)を引きずりこんで、4代目プラたくプラレールはノーマルなS字レイアウトとして構築開始。
順調に制作を開始したかに見えた4代目プラたくプラレールですが、途中、6段目付近まで積んだ際に巨大な壁にぶつかります。
進行方向を自由に折り返すことのできる構造が作れないため、レールの反転ができず、ただただS字を繋いでいくしかできなくなってしまったのです。
厄介くん:「なんでだ?なんで折り返せない?」
ぺたぞう:「中央を縦向きにレールが突破できないことと、突破したあとに左右に自由に振れる構造を作れないことが問題だと思う。そういえば確かに、一畳プラレールでS字を使うときには、ぺたぞうは中央に空間を作って、そこに縦向きに突破するレールを貫通させてたんだ。」
というわけで、とりあえず中央の構造を取り去って、その突破レールを仮設置してみるぺたぞう、うさQさん、厄介くん。
うさQさん:「おお、本当だ、これでどこから進入してもどの方向へも出て行ける構造が出来た!」
厄介くん:「これ、最強ですね!」
ぺたぞう:「出来たね、最強のレール!」
うさQさん:「この最強のレールがあれば、スムーズにレイアウトが作れますね!」
さわさん(外野):「なんか、盛り上がってますよ制作班。」
たくぱぱさん(外野):「うん、さっきからぺたぞう語が飛び交ってる。」
うさQさん:「でも、この最強レールを設置するためには、一番下の構造を修正する必要が出てきますよ。」
厄介くん:「これは……作り直しですか?」
ぺたぞう:「………」
息を呑む一同。
ぺたぞう:「作り直し。」
ガッシャァァァァァン
夜中の10時に響き渡る6段プラレールのちゃぶ台返し。
さわさん(外野):「うわ、4代目プラたくプラレールも早くも解体ですよ!」
というわけで、夜中10時をすぎてから5代目プラたくプラレールの制作に入るぺたぞうたち。
中央に空間を作り、
「最強レール」を通した上で全体をS字ずらしした構造にします。
ぺたぞう:「いける!これならいけるぞ!」
開始から3時間以上、2回の作り直しの末ようやく1階の構造が固まった今回の建替え。そこからはわき目もふらずとにかく構築。
寅さん、たくぱぱさんも協力し、
5代目プラたくプラレールが完成したのは、日付がまわった
真夜中24時半のことでした。
このあと、寅さんと厄介くんとともに「プラレーラー民宿『プラたく本社』」にお泊りしたぺたぞうさん、プラレールや鳩やアリンコについて語り明かしたのでした。
と、いうわけで新型プラレールレイアウトになったプラたくに、みなさんぜひぜひお越しくださいねー。

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