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朝、テントで目が覚めた。寝不足と登山の疲れで、信じられないくらい眠ってしまっていた。
テントの外を見ると、空はベタ曇り。
「どうする?」
「帰って、洗濯するか?」
お手軽に、黒岳でも登ろうかと思っていたのだが、曇り空にわざわざロープーウェイの代金を払うのも勿体無いので、帰ることにした。
ゆっくりお茶を飲んで、軽く朝飯を食べていたら、西の方が青空になっていく。
「ひょっとしたら、十勝連峰は晴れているかも?」
「いくべ!」
速攻で、用意をして望岳台に向かう。望岳台に着いたときには、10時を大きく廻っていたが、空は快晴となっていた。
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10:40 ドロドロの靴を履き、びしょびしょの雨具を日帰り用のザックに詰め込み、歩き出した。こんな時間から登山開始するなんて不謹慎かもしれないけれど、こんな天気の日に山へ行かないのも考えもんでしょ!
かって知ったる登山道をどんどんと歩いていった。
1時間ほどで、小屋の跡に着いて一休みする。ここの小屋がなくなってしまった事を知ったのは昨年だった。
昨年の12月に、P山の会ではこの山で氷雪教程をやったのだが、そのときに小屋が取り壊されたことを知らなかった私は、「こんなに小屋まで遠かったっけ?」とかトンチンカンな事を言って、「小屋なんかないよ!」って言われて初めて知ったのだった。いい感じの小屋だったのに、惜しい小屋をなくしてしまったものだ。
ここから、登山道は急になり、歩きづらくなってくる。そして早朝から登っていた人達がちらほらと降りてきた。

12:20 cnt.1700m に付くと沢山のひとが休んでいる。「なんだ?」「市民登山会か?」頂上方向を見てビックリ。ゾロゾロと登山者が降りてくる。急なところであの集団にぶつかったら大変だ!大集団を眺めながら時間調整して進むことにする。
ここからの標高差150mは、自転車でも走る事が出来るのではないかと思われる良い道。舗装してあるの?って感じのルートの両脇は石が並べてあり、道迷いの心配はない。
あの大集団とは前十勝分岐の手前ですれちがった。ここからはピークは目と鼻の先。
13:08 十勝岳(2077m)に着いた。
2000mを越える山はデカイ!富良野岳から上ホロ、美瑛からオプタテ。いい天気の中、十勝連峰が見渡せる。


「やっぱり、尾根登山は天気が全てだな〜!」昔、夏尾根登山しかしていない頃に歩いたルートがバッチリ見えるのだ。
そして嬉しい事に、あきらめた大雪の山々には雲がかかっている。私達の判断は大正解だったのです。

そこで、ザックからビールを取り出してucchiに見せると、口元が緩む。たまに良いでしょ!ピークビール。
青空の下、500ml缶を分けて呑む。少々ぬるくたって美味いもんは美味い!
約20分休んで、下山開始。とにかく往路をそのまま帰るのだから、景色なんかどうでも良くなっている私達は、走るように下山。

稜線上から山小屋跡を見ると、あの大集団が休んでいる。「もしかしたら、追い越してしまうかも?」
登山口手前で大集団を追い越し、15:00前には駐車場に着いちゃった。
***山を降りて***
前日とは大違いの天気の中、十勝を歩く事ができた。もっと朝早くに来ていたら、美瑛まで足を伸ばすのも良かった気もするが、こればかりはしょうがない。
ただ、あんまり好きじゃないって言っている夏尾根登山道は登ってみると、けっこう楽しいのかもしれない。昔は夏尾根登山道ばかりを歩いていたんだからね。
天気のいい日に、雄大な景色を見ながら歩く事ができたら、それはそれで幸せ。


駐車場でucchiが、ラーメン食べよ〜!
レストランの前でお湯を沸かして、具沢山のラーメン作って食べちゃった。これは本当なら、山の中での朝食の予定だったもの。
下山後のラーメンは美味い。
***メンバー***
リーダー:marbo
メンバー:ucchi
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