先日、余部鉄橋についての記事書いてたら、その真っ最中にここのサーバが死亡orz 本日はその続きを書こうと思ったが、ちょいと別のネタを投下。夏の18きっぷのシーズンも終わり閑散期に突入したので(っつーか弊所は年中閑散期だが)、私の列車旅のエピソードでも書いてみる。どうせここは私のチラ裏なんだしw
本日は、とあるローカル線で起こった、ちょっとした事件。
ネットの某所にて、とある書き込みが目についた。要約すれば、東北地方のある風光明媚なローカル線にて、途中駅よりいきなり団体客が大量乗車。年輩だから席を譲れと怒鳴る者多し。別の日には大事になって車掌から下車要請が出る始末。
・・・とまあこんな感じであった。被害報告である。
ふと思い出した。私もこんな場面に出くわしたことがあるな、と。
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数年前、ちょうど今頃の時期である。夏の18きっぷシーズン末期にて。舞台は中国山地をゆく木次線。
昼下がりの備後落合駅。芸備線から木次線が分岐するジャンクションだが、三方向中二方向が一日わずか三往復しか列車が無い。そのうち奇跡的に三方向全ての列車がうまい具合に接続を取る、その日二本目の木次線出雲横田行きの列車に私は乗り込んだ。
18きっぷのシーズン中だが、末期の平日とあって車内は閑散としていた。備後落合出発時点での乗客数は両手で数えられるほど。そのほぼ全員が鉄オタ(所謂「乗り鉄」派)、鉄分の薄い一般旅行者、あるいは私のような両者のハイブリッド(尤も私は鉄分濃度が半端ないが)など。地元の人はほんの数名。
キハ120の0番台単行で、車内はオールロングシート。車内を忙しなく徘徊したり、ウロウロと落ち着きの無い者もおらず、実に平和な車内であった。
無人の油木を発車し、県境を越え、それは起こった。
島根県に入った最初の駅、三井野原でツアーと思しき団体客が乗りこんで来たのである。その数ざっと50人ほどだろうか。
だから何?と突っ込まれそうだ。勿論その通りである。普通の客ならば。
車内へ入るや否や、大声で喋るからマターリとした空気が一転。団体客は年輩者ばかりで、無言の圧力でもともと座っていた客を退かす。私も車端部に避難。とにかく五月蠅い。
三井野原から先は、木次線のハイライト区間。並走する国道314号線の「おろちループ」なる壮大なループ橋、出雲坂根の今や貴重なスイッチバック、そして出雲坂根構内に湧く、「延命水」。
確認はしなかったが、おそらく彼らは三井野原までは観光バスで来ている。木次線への乗車は、間違いなくツアーのコンテンツ。こんなにも騒がしいのは観光バスの空気をそのまま持ち込んだためだろう。こちらは公共交通機関だ。
案の定出雲坂根の延命水もごった返し、そして終点の出雲横田着。彼らは観光バスに乗り、どこかへ消えてしまった。
一瞬で起こった秩序の崩壊。その原因が騒がしい年輩者の団体。彼らのような「いいとこ取りツアー」の良し悪しは私からは控えておく。尤も私もその身分ゆえ、偉そうな口を叩けないのは百も承知である。
幸いなことに、こんな事件は私の場合今のところこれ一回きりである。
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件の書き込みの後、マナーを守らぬ年輩者への批判が相次いで投稿されている。
そういえば増えたよなぁ、いつもの列車でも、中高年の人たちの集団を。元気なのはいいから、とにかく公共の場では騒がしくしないでくれ。これはどの世代にも共通して言えることではあるが。勿論、我々の世代にも。