<五條市街編、城戸駅編からの続きです>
城戸駅予定地を一通り見た後、R168でさらに南下する。この先の五新線の路盤は建設時期が新しく、トンネルが主体となりR168を走っている限りではなかなか確認できない。しかしR168本線から分岐する小道に逸れればトンネルとトンネルに挟まれたわずかな明かり区間を見ることができる。
そんなこんなで西吉野町宗川野にて。

いつ見ても壮大な宗川橋梁
宗川橋梁の両側はすぐにトンネルとなる。

五条側のトンネル(名称失念)
手を延ばせばすぐに路盤に届きそうだが、意外と高さがある…。

昭和51年竣工とわかる

谷間をひと跨ぎ
こちら側を見ると、電柱用の台座が鋼製の橋桁から伸びていることが分かる。
!!
見てはいけないモノが…

ご立派なハチの巣だわ
時期的にカラだとは思うが…
宗川橋梁で五新線はR168の本線と別れ、
西野トンネル(国道のものではない)で再び山中に潜る。ここからは
奈良r49で五新線を追跡する。r49とは言っても途中までは
R168の旧道である。
宗川野から狭い県道を走り、山中には不似合いなデカい工場を右手に眺めながら西吉野町立川渡の集落内でr49から別れ、山中を縫う旧国道の悪路をゆく。ちなみに
立川渡にも駅が設けられる予定であったが、構造物はおろかそれらしき土地も見当たらない。尤も谷間の小集落だけあって、平場自体が乏しいのだが。
ところで先ほどの西野トンネルの新宮側坑口がどこにあるのかはっきり判らない。その先のループとなるはずであった立川渡トンネル(仮称)が未着工のまま終わっているのは周知の通りだが、西野トンネルが貫通しているのは確かである。そして今し方私が探索中なのは
天辻トンネルの五条側坑口である。新宮側坑口は旧大塔村阪本のR168沿いに現存であることは去年既に判明済みである。今回はネットで検索してもあまり到達例の無い五条側坑口の調査を主目的としている。その坑口は
R168の旧道から眺められるらしい(グーグルのストリートビューで確認可)ので、この腐った旧道にマイカーを突っ込んでいるのである。
旧道に入るやいなや、地元のオッチャン数名が怪訝な顔をしてこちらを見ていた。
別に怪しくないですよ、私は。
落ち葉だらけの湿っぽい急勾配狭隘路を登っていくのだが、一つ目のヘアピンカーブの先に何やら白い看板が路上に置かれている。
「この先災害の為通行できません」
これマジ?
っつーか2.0車線幅のうち左側1.0車線は看板と倒木?でバリケードのつもりなんだろうが、ほったらかしの右半分は何だ? ちゃんと轍もあるし。やる気ないってレベルじゃねーぞ(笑)
しかしこの先で本当に崩れている恐れもあるので、車をここに置き徒歩で進むことにする。
そうか、オッチャンらの反応の理由が判ったぞ。そりゃ行き止まりの悪路に他府県ナンバーの車が入るのはヘンだよな。

1.0車線幅の旧道
路面は苔むしているが意外にも轍がはっきり表れている
急坂の山道をしばらく登ると道路左側の視界が開け、谷を挟んで向かい側の山肌が見えてくる。このどこかに、幻の天辻トンネル五条側坑口があるはず…。
!!!
<つづく>