#前回の続き
能登川の水車のある公園にてお弁当を食べていると、どこからともなく一匹の人懐っこいヌコ君が近づいてきた。
「
ここから東へ行くと『豊郷小学校』ってのがあるニャ〜。一度行ってみるといいニャ〜」
今いる東近江市の隣町である豊郷町には、ある事件がきっかけで名が知れ渡った小学校がある。地図で見てみれば、ここからさほど遠くはない。
能登川の街を抜け、R8経由で豊郷町へ。現在では豊郷小学校の旧校舎が一般公開されているのは知っているが、如何せん何も下調べをしておらず、訪問するにしても、この車をどうするか? 豊郷の街にはあっさりとたどり着いたが、駐車場の問題は解決していない。
ふらふらと田んぼの畦道を走っていると、豊郷の隣である近江鉄道尼子駅が見えてきた。この駅には無料駐車場があるので、しばしの間、愛車をここに停めさせていただく。
予め持参した折り畳み自転車を車から降ろし、組み立てる。自転車を車に積んでおいたのは偶々である。
ここからは自転車での探索となる。
集落を貫くセンターラインの無い2.0車線幅の道路が中山道であるらしい。約一駅間の距離を自転車で走行する。道幅は大して広くないのにも関わらず、地元の車はお構いなしにすっ飛んでくる・・・。
しばらく走ると、左手にコンクリ製の白い建造物が見えてきた。

これこそが、旧豊郷小学校の校舎である。
戦前の1937年、豊郷町の先人、古川鉄治郎が私財をはたいてアメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計により建設された小学校である。
事件は建造後65年あまりが経過した、2002年に起こった。
校舎の老朽化にともない解体・建て替えを推進する、あの独特なヘアースタイルで有名な元町長側と校舎保存派との間で争いが勃発。この事件は関西ローカルのニュース番組で取り沙汰されたため、見覚えのある人は少なくないはずである。
結局、新校舎は建設されたが旧校舎も解体の危機から逃れ、一転し保存されることとなった。その後、旧校舎は耐震工事等がなされ、現在では町立図書館や子育て支援センターとして、第二の人生を送っている。
また、今ではある方面からこの旧校舎が「聖地」と呼ばれ、熱心な信者が巡礼に訪れていると聞く。これについては後述する。
旧校舎群には豊郷町の観光案内所も入居しているが、こちらについても後述。
まずは正面の扉から入館してみる。

1F廊下 窓から差し込む西日といい、何とも幾何学的である

1F階段 ここで反対派が解体業者に倒されビッターン!となったニュース映像は記憶に新しい

同じく1F階段 ウサギとカメのブロンズ像 イソップの「兎と亀」のお話がモチーフだとか
階段を上がり二階へ。

2F廊下 改修こそなされたが、今なお現役当時の美しさを保っている
二階は現役時代の教室がほぼ原形のまま残されている。教室への立入は不可。
三階は音楽室及び音楽準備室となっている。ちなみに公式パンフレットには、唱歌室及び会議室との表記となっているが・・・。
本来ならば図書館にて豊郷町の史料をあさり尽くすところなのだが、到着した時点で16時を回っており、時間の都合上また次回としよう。
さて、旧校舎群の一角に、「酬徳記念館」なる建物があり、ここに観光案内所が入っている。
順序が前後しているが、私は到着後まずここに立ち寄ってみた。

同館二階より俯瞰 小規模なホールってところか

同じく一階 中央やや右上のレリーフは郷土の偉人・伊藤忠兵衛
ん? 左奥が何やら怪しい。
なんだこれは・・・ たまげたなぁ(驚愕)
棚には無数のフィギュアやらグッズやら・・・。前述の通り、ここは今や「
聖地」と呼ばれている。この旧校舎群が、あの一世を風靡した(?)アニメ「けいおん!」の舞台となったそうだ。生憎私はつごう深夜アニメを見ることが出来ないためアニメ作品自体にはかなり疎く、原作版でしか見たことが無い。
グッズに混じって何故か酒瓶まで置いてある・・・。ひょっとして登場人物らは作品のウラで飲酒をしていた可能性が微粒子レベルで存在する・・・?(半笑い)

ここでしか買えない限定グッズもあれば、地元の特産品も販売されている
ところで先ほど端折った校舎三階だが・・・、

いずれも音楽準備室にて ノートが一冊置いてあったので、私も記念カキコ♪
閉館時間が押し迫っていたので、今回はこの辺で退散する。私のように当該アニメを知らない人でもこの旧校舎群は一見の価値があるので、近くを通る際には一度足を運ばれてはいかがかと思う。
再び自転車に跨る。次の目的は滋賀県内で有名な(?)「飛び出し注意」の看板だ。ここ豊郷町では独特のバージョンとなっている。

まとめ
上段左:パンを咥えた唯 中:おそらく純 右:「むぎ」こと紬
下段左:澪>< 中:たぶん和 右:初音ミク(!)これが一応シークレット扱いらしい
このほか、梓は発見したが撮り損ない、律に至っては発見すら出来なかった
※4/17 加筆 ↓

左:さわ子先生 間近で見ると肌荒れが目立t(以下自粛
右:梓 この他もう一体見つけた
取り損ねたが憂も発見 しかし相変わらず律だけは見当たらず
以上、R477探索がてらに豊郷へ立ち寄ってみた。今後も残るR477の完走やR421の石榑峠の調査等で近傍を通る予定である。おそらくそう遠くないうちに、再び私はこの地を訪問するであろう・・・。
#遅い時間だったけど、聖地巡礼中の信者を何人も見かけたぜw
・おまけ

さすがに何も買わずに帰るのは味気ないだろ?な?