酷道ネタ第二弾。
今回はマニアなら知らぬ者はいないと言われる(?)R477を川西市より走ってみた。
起点(終点?)のR173分岐(一の鳥居交差点)からR372合流地点まではごく普通のローカル国道、南丹市園部のR477単独区間はルーティングがややこしいものの、特に走りにくいという訳ではない。なので、このあたりは省略。
一気に旧京北町(京都市右京区)まで進めてみる。
旧京北町内は一部で未改良の狭路が残っているものの、全体的には二車線幅の道が続き、特に通行困難といったような問題は無い。
それでは京都府左京区花脊大布施町のr38との重複区間から話を進める。
この先に最初の難所・花脊峠が待ち構えている。
川西市側から走ると、道幅はやや狭いながらも離合困難というレベルではなく、あっさりと峠に到着できる。

花脊峠 標識や看板といった類のものは見られない
峠を越えると道幅は狭まり、鬱蒼と茂る杉林の中、1.5車線程度の曲がりくねった下り坂となる。ただ、この区間では路線バスが走るようで、そのためだろうか、カーブの箇所はやや広めにとってあり、離合はさほど難しくは無い。
※ただし相手がバスだった場合を除く。

道端で水が湧いている場所も 飲めるのか?

花脊峠の南側はこんな感じ おにぎりのお皿(?)には「左京区」の文字が
これでも京都市内の国道である
同じ場所で振り返ってみる。
ん? つーか何だよr38の小ささは
!!
林道分岐? いいえ、

ここが酷道界の
聖地(?)、「
百井別れ」だ。
画面手前より二手に別れているように見えるが、
どちらもR477であり、
両者は繋がっている。つまり、ここで180度ターンしているって訳だ。単なるヘアピンカーブなら珍しくも何ともないが、ここは世にも稀な、国道の本線上で切り返しが必要となるポイントなのである。軽やコンパクトカーなら一発で曲がりきれるかもしれないが、私が乗ってきた3ナンバー車では二度切り返してやっと曲がれる始末。山奥だが、意外と通行台数が多いので、あまりモタモタ切り返しをしている暇はない。
右の道はストンと落ちているが、ここからがR477最大の難所・百井峠である。

百井峠へ至る道 完全1.0車線、勾配もハンパない 路面は舗装路ながらも最悪の状態 勿論見通しも悪い
百井峠の区間は大型車通行禁止とされている。まあ当たり前である。離合可能な箇所はわずかであり、対向車が来ないことを祈りながら進む。

途中、小さな祠がある
対向車に出くわすと途方に暮れること請け合いなので、そそくさと峠を通過する。

写真とかは・・・勘弁してくださいね(迫真)

百井峠区間終点 左は百井浄水場
百井浄水場の真新しい塀の傍で百井峠区間は終了。この時は幸い一台も対向車と出くわさなかった。
この先の大原百井町の集落近辺は平坦な1.0車線の道となる。集落を過ぎると再び勾配がきつくなる。その傾斜は実に18%。鉄道風に言えば180‰(!)。やはりこのR477、タダモノではない。
大原小出石町でR367と合流し、重複したまま途中トンネルを抜ける。途中トンネルは開通以来、有料区間であったが、料金所のあった場所は更地になり、いつの間にか無料化されている。
トンネルの直後でR367と分岐し、単独で琵琶湖を目指し坂を下る。
その後、今なお有料区間である琵琶湖大橋を渡るとR477は湖東で迷走を始める。そのルーティングたるや、園部地区よりも複雑怪奇である。時には道幅の狭い軒先ヘボヘボ道となったり、時には市道との交差点でR477側に「一旦止まれ」標識があったり・・・。
とりあえず今回はこの辺りで一旦セーブ。武平峠以降は後日。
激ヤバと言われる百井峠だが、たまたま対向車がいなかったためか、個人的には百井峠よりも南丹市八木町旭町〜廻り田池の狭路のほうが走りにくいと感じた。狭路だが待避所が多いながらも、意外と対向車が多かったためだろう。
※番外編
一旦R477を離れ、湖東地区を彷徨っているうちに、気が付けば大きな水車が目に入った。

ここは能登川(東近江市)らしい。
そういえば・・・
番外編、続く(?)