2020/9/5
風景スケッチ ・・そのキモとは?
教室の風景スケッチ会の2回目(これで今年はラストですが)を行いました。
やはり暑い真夏に行うのは大変なことです。日陰を探して落ち着いて描こうとすると、描きたい景色とズレていたりして。(画面に光が当たりすぎてると、反射で眼もやられてしまいます)
風景スケッチには適切な時期ではないのかなぁと思ったりしますが、この緑の濃い特別な時期は、今しかないしなぁーと。
僕は前回に描いた3本の樹にさらに近づいて、その一本を前景にして、その奥にレストランがあったので、その建物との重なりを造形的なテーマに短時間でスケッチしてみました。

よく風景画などは、対象の風景そのものをよく見て(これは大事なことですが)その通りに描けばいい・・みたいに説明されることが多いと思いますが、実は人の眼に見えたままだとかなり錯覚というか、景色にごまかされてしまうことも多々あります。
いわゆる写実というか、アカデミックなあり方をまずしてみようと思うなら、それを修正というか、正しく見えるように表現することが必要となります。
これが実は風景スケッチの“キモ”だと強く思います。
これは一例ですが、展覧会などで風景画を見ても、樹の隙間に見える空の色があんなにも遠いのに明るい色を使いすぎてて、空が樹より手前に感じさせてしまうことって見受けられるのです。そうしたウッカリ?は結構あるのです。
そんな時は空の色の調子を落とすなり、描くときに時々は画面から離れて、常に全体のバランスを確かめる必要があります。その意味で絵は作ることだと、僕は生徒にいつも説明しています。見るだけでなく、自分で風景を解釈していく必要がありますね。
僕のスケッチ(上の写真)の例ですが、本当は樹の奥のレストランの家が、太陽光があたってかなり白っぽく見え、、そのまま描くと手前の樹よりさらに手前に感じてしまうので、思いきってわざとトーンを落として少し暗っぽくしてみました。(逆に樹そのものの存在感を強めて表すという方法もありますね)
樹と家との関係だけでもこうですから、画面全体でそれらをとらえて、考えて表わすのは大変なことです。
しかし、しかしそれが実はとても楽しいことなのです。 どうですか、皆さんもやってみませんか・・・・
・・・・せんか、せんか、千か、千回でも描きたくなるかもしれませんよ。
追記・・・スケッチの現場写真です。
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やはり暑い真夏に行うのは大変なことです。日陰を探して落ち着いて描こうとすると、描きたい景色とズレていたりして。(画面に光が当たりすぎてると、反射で眼もやられてしまいます)
風景スケッチには適切な時期ではないのかなぁと思ったりしますが、この緑の濃い特別な時期は、今しかないしなぁーと。
僕は前回に描いた3本の樹にさらに近づいて、その一本を前景にして、その奥にレストランがあったので、その建物との重なりを造形的なテーマに短時間でスケッチしてみました。

よく風景画などは、対象の風景そのものをよく見て(これは大事なことですが)その通りに描けばいい・・みたいに説明されることが多いと思いますが、実は人の眼に見えたままだとかなり錯覚というか、景色にごまかされてしまうことも多々あります。
いわゆる写実というか、アカデミックなあり方をまずしてみようと思うなら、それを修正というか、正しく見えるように表現することが必要となります。
これが実は風景スケッチの“キモ”だと強く思います。
これは一例ですが、展覧会などで風景画を見ても、樹の隙間に見える空の色があんなにも遠いのに明るい色を使いすぎてて、空が樹より手前に感じさせてしまうことって見受けられるのです。そうしたウッカリ?は結構あるのです。
そんな時は空の色の調子を落とすなり、描くときに時々は画面から離れて、常に全体のバランスを確かめる必要があります。その意味で絵は作ることだと、僕は生徒にいつも説明しています。見るだけでなく、自分で風景を解釈していく必要がありますね。
僕のスケッチ(上の写真)の例ですが、本当は樹の奥のレストランの家が、太陽光があたってかなり白っぽく見え、、そのまま描くと手前の樹よりさらに手前に感じてしまうので、思いきってわざとトーンを落として少し暗っぽくしてみました。(逆に樹そのものの存在感を強めて表すという方法もありますね)
樹と家との関係だけでもこうですから、画面全体でそれらをとらえて、考えて表わすのは大変なことです。
しかし、しかしそれが実はとても楽しいことなのです。 どうですか、皆さんもやってみませんか・・・・
・・・・せんか、せんか、千か、千回でも描きたくなるかもしれませんよ。

追記・・・スケッチの現場写真です。

