2019/12/3

微笑みの仏  

 新潟県、長岡市にある江戸時代後期の遊行僧、「木喰(もくじき)」の彫った33体の観音像を見に行きました。

 40数年前に僕は一人で訪ねたことがありましたが、今回は女房と友人夫妻が一緒です。

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 宝生寺というお寺に奉納されたその木像群は、高さが平均85p位ですが、如意輪観音、子安観音、馬頭観音、千手観音などとさまざまです。

 そして皆、“微笑”しているのが特徴です。

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 木喰は山梨県で生まれ、22歳で仏門に入り、56歳の頃造仏を自分の修行として、千体を彫ることを志し、93歳で没するまで、全国を行脚し(現在6百いくつが残ってるそうです)彫り続けたのだそうです。(何と当時としては、長生き!)

 この宝生寺の仏像群は87歳のまさに円熟期の作だと聞きました。
 本人の姿を彫った自刻像もありました。中央のがそうです。アップすると・・

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 お寺の奥様に伺うと、これらの像は一日一体位のペースで彫ったものだとか・・・。(例え弟子がいたとしてもスゴイ!)
 木の種類はイチョウだとか。当時の着色が多少残っています。

 先頃、NHKの日曜美術館でも彼の偉業を放映してましたね。(それで一層訪ねてみたかったのです)

 彼の信仰心故の造仏ですが、その微笑みの表情は独特ですね。その様子から僕は日本の飛鳥仏や古代ギリシアの人物像のアルカイック・スマイルを思い出しました。
 そして僕には木喰の仏像はヨーロッパのロマネスク美術に共通するものがあるなぁと、とても思えたのです・・。

 木喰が独学でこのような素晴らしい仏像を彫りだしてきたことに、まず驚きますよね。

 木喰の作品は、東京駒場の日本民芸館にもありますが(柳宗悦が発見した像)、こうして博物館的でなく、実際に現在も礼拝の対象として大切に守り続けているお寺さんや地元の人々の努力にも頭が下がりました・・・・

 ・・・・した、した、下、下も上もないよなぁ・・。
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