郵政民営化法案の参院否決に伴い、何故か衆院解散総選挙となりました。これ自体は、おかしな話ですが、小泉首相はそれを楽しんでいるかのように、反対票を投じた前議員に対して候補者を擁立しています。
この議論の根底には、郵貯で集めた巨額の資金が財政投融資という名目で、国のばら撒き予算に使われていることが発端です。公共事業と言えば聞こえはいいですが、その実態はどうでしょう。国直轄の事業はまだましです。結局、トータルの国の予算が膨れ上がり、結果的にはいろいろなところに配分されてしまうことです。個人的に一番問題だと思っている問題は、○○事業団と称する所に配分されて、それが補助金の名目に名を変えたばら撒き事業と、事業団を維持するための経費にあります。国家公務員ではない人たちが国の事業の代わりをしているのです。郵貯から出ているお金の流れを適正に民間へ振り向けることは極自然なことと思います。
ちなみに事業団の職員はどのような形で採用されているのでしょうか。
一方、田舎の郵便局がつぶれるとの指摘があります。確かにつぶれるところが出てくるかもしれません。しかし、たとえば、インターネットの普及した現在、貯蓄、決済、全てインターネットで行うことができます。いまの高齢の方々には難しいかもしれませんが、あと10年もすれば、だれもわざわざ郵便局に出かけていかなくても、自然にインターネットを使っていることでしょう。ということは、遅かれ早かれ、郵便局の地域における使命は終わりに近づいていると考えても良いのではないでしょうか。
声高に、反対、賛成と叫ぶ人たち。その中でどれだけの数の候補者がまじめに日本の将来を考えているのでしょう。ある意味、落下傘のように見ず知らずの地域に候補者として差し向けられた”刺客”の方々こそ、まじめに考えているかもしれませんね。
郵政民営化も大事ですが、国会議員を1/4程度に減らしてほしいです。一体、普段どんなお仕事をしていらっしゃるのでしょうか。地域の声を代弁する代議士のはずが、住居は東京、たまに帰郷では地域の本当の苦しみなんか分かるはずもありません。また、わかる頭があるとも思えません。自分の田舎の先生なんか、高校の先輩らしいですが、いるかいないか分からないような人になってしまっています。地域の衰退は目に見えているのに、何も行動さえしない。郵便局の前に代議士を何とかしてほしい今日この頃です。

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