地球が滅びる夢を見た。
物語的には正に夢らしく、何でもありな感じだったけど、
それに伴う自分の感情が、やたらとリアルだった。
実家から出かける瞬間、からっからの晴天に鳴り響く警報。
「侵略を受けました」とひたすら繰り返していた。
「やっぱり、この日が来てしまったんだ」と最初に思い、その後は意外と冷静に様々なことに思考を巡らせた。
「最後に一人きりなのは、やっぱり辛いな」と思った。
突然、飛行機がかなりの低空飛行で迫ってきた。向いの家に電車が突っ込み、乗客が西の空を指差しながら「何あれ!!!」と叫ぶ声が聞こえた。
次の瞬間、目の前でぶっ飛ぶ家。
まず外装が剥げて、骨組みが順番に吹っ飛ぶのが、はっきりと見えた。
さっきまで冷静に死について考えていたのが一転、
とにかく「何が何でも生きてやる!!!!」ということしか頭に浮かばなかった。
必死で、何かに摑まろうともがいた。
気付くと自分は瓦礫の山の中におり、ただ呆然と避難所はないかと歩き始めたのだが、
「おかんの位牌だけ・・・」ともう一度家へ戻った。
チラホラと人が立ち始め、ただ黙々と瓦礫をあさっていた。
はっと気付き、「生きていてくれ!!」と思いながら、携帯で山之内さんに電話をする。圏外。冷や汗と、心臓の鼓動が半端なかった。
その後も少し物語りは続き目が覚めたのだが、
吹っ飛ぶ瞬間に思った「絶対に生き延びてやる」という感情が、リアルすぎてとにかく怖かった。
翌日、また夢を見た。
今度は、バタリアン。
相変わらず必死で逃げてるんだけど、みおの腕の中には自分の息子がいた。
2歳〜3歳くらいだろうか。ものすごく愛しくて、絶対に守らなくちゃ、と思いながら逃げていた。
今度は、その母性本能的な感覚がやたらとリアルだった。
やや話は飛ぶけど、今日、『宇宙戦争』を見た。
最初に見た夢と状況が同じすぎて、半端なく怖かった。
中盤で主人公の娘が言う「Are we still alive?」というセリフは、まるで自分が言っているかのように感じた。
家が飛び散る様などは、みおが夢で見たのと寸分変わらなかった。
この映画は初めて見るし、内容もほとんど知らなかった。
やたらとこの夢が気になるので、家にあった夢占いの本を開いてみた。
夢の中に出てくるキーワードで検索していくのだけれど、とにかく繰り返し書いてあるのは“精神的、肉体的にも弱っている、休養が必要”ということだった。
いかにも、って感じで流していたのだが、
気になるのは、
“事故の夢は、正夢になることが多い”との一文。
事故、ではないかもしれないけど。
おいおい、こんなもんが正夢になったら、たまったもんじゃない。
宇宙人もそう、ゾンビもそう、逃げ場がない。
だけど、生きようという意志は半端ない。
しかし2日目の夢に出てきた自分の息子は、今までにも何度も夢に出てきた。多分、同じ子だ。
ロマンティックすぎるかもしれないけど、当たり前のように、みおはこの子を生む気がする。ものすごくかわいい。あれは、将来数々の女性を泣かせるだろう。早く会いたい。
とにかく、その夢たちが、頭の中から離れない。
もしやとは思うけど、「近々人類、滅びるらしいよ」的な噂なんて、
ないよね??

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