「即位正殿の儀「日本国憲法に従い」ではなく、 「憲法に従い」と仰ったこと事の重要性。」
即位正殿の儀「日本国憲法に従い」ではなく、 「憲法に従い」と仰ったこと事の重要性。
本日令和元年10月22日(火)南木隆治
本日は『ご即位正殿の儀』。大変おめでたい1日であった。
天皇陛下万歳。
陛下は「日本国憲法に従い」ではなく、「憲法に従い」と仰った。
私はお言葉が聞こえた瞬間、激しく「感動」した。
上皇陛下は天皇陛下であらせられたとき、常に「日本国憲法に従い」と仰っていた。
しかし、上皇陛下は日本国憲法と、皇室典範を超越して、ご譲位を実現された。
新陛下は、「日本国憲法に従い」ではなく、「憲法に従い」と仰った。
『令和』の我が国の形がはっきりと姿を現した。
恐らく政府が予め準備した原稿は「日本国憲法に従い」となっていたのではないかと私は拝聴した瞬間に思った。
安倍首相が「寿詞(よごと)」と呼ばれる祝辞を述べた後、万歳三唱を発声したが、
新陛下が政府が準備した原稿のこの部分を手直しされたのだとすれば、安倍首相は一般の国民が理解できないほどの、粛然とした気持ちでこの一瞬を迎えたのではないかと私は思う。
我が国はもともと「不文憲法」の国である。
2000年の伝統と、この国体の全体が、我が国の「憲法」である。
成文憲法としては聖徳太子の「17条憲法」まで遡るし、また官僚制度は形式的には幕末まで「大宝律令」に従って官職名を大名は朝廷から授かっていた。
これら全てが、我が国の「憲法」である。
我が国の天皇が、特に大東亜戦争後の歴史の中で、
「日本国憲法に従い」と仰るのと、「憲法に従い」と仰るのとでは
100万光年の隔絶がある。
この陛下のお気持ちが分かった臣下は一体いかほどいたであろうか。
南木は謹んで陛下のお気持ちを拝察できたと思った。
本日の天皇陛下のお言葉
さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承いたしました。
ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。
上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。
国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。
安倍首相の寿詞は以下の通り。
天皇陛下におかれましては、本日ここにめでたく「即位礼正殿の儀」を挙行され、即位を内外に宣明されました。一同こぞって心からお慶(よろこ)び申し上げます。
ただいま、天皇陛下から、上皇陛下の歩みに深く思いを致され、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、日本国憲法にのっとり、象徴としての責務を果たされるとのお考えと、我が国が一層発展し、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを願われるお気持ちを伺い、深く感銘を受けるとともに、敬愛の念を今一度新たにいたしました。
私たち国民一同は、天皇陛下を日本国及び日本国民統合の象徴と仰ぎ、心を新たに、平和で、希望に満ちあふれ、誇りある日本の輝かしい未来、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ時代を創り上げていくため、最善の努力を尽くしてまいります。
ここに、令和の代(よ)の平安と天皇陛下の弥栄(いやさか)をお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
平成2年11月「即位礼正殿の儀」 天皇陛下(現 上皇陛下)のおことば
さきに、日本国憲法及び皇室典範の定めるところによって皇位を継承しましたが、ここに「即位礼正殿の儀」を行い、即位を内外に宣明いたします。
このときに当たり、改めて、御父昭和天皇の六十余年にわたる御在位の間、いかなるときも、国民と苦楽を共にされた御心を心として、常に国民の幸福を願いつつ、日本国憲法を遵守し、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓い、国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。
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