第29回「南木倶楽部全国勉強会」(第114回大阪読書研究会)レジュメ 南木隆治 平成29年8月26日(土)
(はじめに)
@ 皆様へ。いつも「南木倶楽部」の諸活動にご協力賜り、感謝。先日の西村幸祐、林千勝先生をお招きしてのシンポジウムに御参加感謝。
A 最近のマスメディアの報道は産経新聞など一部を除き、壊滅的崩壊。世界的なマスメディアの末期症状を示す現象。アメリカもひどい。「報道しない自由」の蔓延。報道した場合はほぼすべて「フェイクニュース」となっている。目に触れるほとんどの情報がフェイクである状況は益々加速する。テレビは見ないようにしよう。先日の茨木市での「シンポジウム」を南木は「情報」で纏めたが、「情報」こそが全てになりつつある。
B 我が国の政治家は「現実」がどうなっているか正確に判断できるのか。再度、我が国の『官僚制度』について。政治主導に全くなっていない。安倍首相でも「面従腹背」を見抜けない。
C 『 国際情勢の真実。我が国政治の真実。我が国経済の真実。自身の身体や、健康状態の真実 』=『世界思想』の現在。どう考えて何を為すべきか。人々の迷いは益々増大。しっかり勉強して、自分で判断できるようになりたい。
D ファッション。女子高生のスカート丈は阪神間発、同心円状に伝播する。見えないメンタルな何かも同じなのじゃないか。
E 「学び舎」の歴史教科書を採択した名門中学校(灘中や、各地教育大付属中学校)へのハガキによる批判の発送は1年前のことなのに、「週刊朝日」(現在発売中)はそれを「安倍首相につながる人々」からの発信が多いというような記事を書いている。安倍首相批判ができるのなら、何でもかまわないと言うほどの最低なレベルの記事である。
F 数年以内に実用化なので、近く『癌』は白内障ほど簡単に治せるようになります。この癌治療法すごいです。この人ノーベル賞間違いなし。こばやし・ひさたか 小林久隆 米国立がん研究所(NCI)主任研究員、アメリカの研究所で、特許はアメリカになりますね。近赤外線を使うがん治療。
さて、本日のテーマの軸を『世界思想の現在と、日本』としておきたい。最終的に(手の届く近未来、100年くらいに)
我々はどういう世界を求めるべきか。そのイメージが間違っていたら、すべて空振りになってしまう。
1 「左翼思想」「現代思想」の最前線。グローバリズムと左翼思想はどのように、何処で結びついているか。
『隷属なき道』(AIとの競争に勝つベーシックインカムと、1日3時間労働。)ルドガー・ブレグマン(文藝春秋)原題はUtopia for Realists. 日本語書名はフリードリッヒ・ハイエクの「隷従への道(The Road to Serfdom)」をもじって名づける事を本人と相談の上使ったとのことだが、思想的には逆向きの点も多い。
根本的な否定をしがたい内容で、中間層の没落を絶対に阻止するにはベーシックインカム、一人当たり年間150万円を配る。生活保護、奨学金などは基本的に全廃。を訴えている。その方が合理的だと。ただ一点。決定的に同意できないのは「国境の全廃」を同時に訴えていることである。その方が世界経済全体の発展と、全ての個人が幸福になる事ができると、ユートピアを著者は語っている。究極のグローバリズムである。「労働が喜びであるように生きたい日本人」とは目指すところが違うかもしれない。しかし一国の政策としては、参考になる面は非常に大きい。
当面はこのような左派的思考は相手にされず、反グローバリズムの時代に入ると思われるが、「理念」、「理想」を高く掲げるこの発想に、「世界思想として」どう対応するべきか。日本は、(滅亡さえしなければ)1日3時間労働、ベーシックインカム150万円くらいはロボット化に突入する近未来に、、国民が望めば早期に達成できると思うが、そうしたとして、その後、世界戦略をどうするべきか。
そもそも、一貫して生産性は先進国において向上してきたのに、庶民の暮らしぶりが変わらないのはおかしい。よって、何処かで劇的な変化が来ると思われる。
私はまず一国でそれを達成しなければ、全ては瓦解すると思うが、この著者は、しかし人類全体についての近未来ビジョンを打ち出しているところは最近では珍しい。左派のバイブルになるかも。
2 最近の我が国の政治について。河野外相には、吉田清治の息子のように頑張ってもらいたい。
稲田先生にはもう一度研鑽を積んで、再度大きな挑戦をしてほしい。(稲田朋美の今年の大阪でのパーティは10月15日。)
3 西村日加留(ひかる)氏(西村真悟氏のご子息)が、大阪府議に補欠戦況で立候補する。告示:9月15日(金)選挙期日:9月24日(日)応援したいと思っている。
4 憲法論議は「南木倶楽部全国」で為されていて、大変盛り上がっており、勉強になり、感謝している。保守がこれで喧嘩をしていては話にならないが、勉強する事は非常に重要だ。南木は現実問題として、9条第2項削除のみで行くべきと今も思っている。前回も同じ事を言った。
5 四川省の大地震。九寨溝も破壊された。四川省で大地震が頻発している(前回2008年5月)。四川省には核ミサイル基地がある。北朝鮮の核と新しい5戦区。
6 半島情勢。「慰安婦像」他。韓国は自滅して、このままでは消滅する。
7 (以下前回の繰り返し)今後、10年間の我が国の命運を決するのは、我が国の軍事的プレゼンスである。その次の時代は我が国のロボット生産能力である。トヨタも、本田も、日立も、三菱も、その他多くの生産設備が「高度な人型ロボット」を生産するようになる。それと共に我が国の人口は増え始める。豊かになるからだ。ロボットが、自身の主人となる人間を求め始める。その時代は目前に迫っている。そして我が国の『黄金時代が来る』。遠い将来,人間とロボットは合体する。これを自然に行えるのは我が国だけだろう。尚、兵器はレールガンの時代に入ると様変わりする。その次はレーザー砲の時代になる。ミサイルは意味がなくなる。それももうすぐ30年後だ。丁度、シンギュラリティポイント通過の頃になる。
8 『フジ住宅』が訴えられている裁判。傍聴券獲得協力依頼。大阪地裁堺支部 次回第8回口頭弁論期日は、9月28日(木)午後2時30分から。14時頃集合。傍聴券抽選。
9 『アラスカの日々…魂はオーロラに乗って』松田久美子著 南木隆治解説 日本マタニティヨーガ協会。
10 宇宙物理学の現在と、世界像。「情報」の本質について。宇宙は「情報」だけかもしれない。インターネットの世界は、「イデアの世界」に似ている。不思議だと思っていたら、やはり・・・。
重要書籍等紹介
@「隷属なき道」(文藝春秋)ルトガー・ブレグマン
A「孫正義 300年王国への野望」(日本経済新聞社) 杉本 貴司
B「父の謝罪碑を撤去します」(産経新聞出版) 大高 未貴
C「今こそ、韓国に謝ろう」(飛鳥新社)百田尚樹
D「大手新聞・テレビが報道できない『官僚』の真実」(SB新書) 高橋 洋一
E「誇りある日本文明」(青林堂) 高田 純
F「金正恩の核ミサイル」(育鵬社) 宮崎 正弘
G「中小企業がウニオンに潰される日」(青林堂) 田岡春幸
H「マタニティ・ヨーガ通信」(日本マタニティ・ヨーガ協会)
I「知の湧水」(WAC)「日本がつくる新たな世界秩序」(徳間書店)渡部昇一
J「今や世界5位 移民受け入れ大国 日本の末路」(徳間書店)三橋貴明
K「戦争にチャンスを与えよ」(文春新書)エドワード・ルトワック
L「中国臓器狩り」(アスペクト)デービッド・マタス 他 <9月10日(日)この場所で映画会。無料>
M「名刀に挑む」(PHP新書)松田次泰
N「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」(講談社)ケント・ギルバート
O「グローバリズム以後」(朝日新書)エマニュエル・トッド
P「韓国人による 恥韓論」(扶桑社新書) シンシアリー
Q「国の防人」(日本の名誉を守る会)
R「生命の実相」(日本教文社) 谷口雅春
S「隠れていた宇宙(上下)(早川書房)ブライアン・グリーン
(その他)ブログ『南木の資料室』、『南木の資料室別館』等を参照してください。 以上
(この日28名の参加で、2次会まで大いに盛り上がりました。皆様、有難うございました。)